サマースプリントシリーズの第3戦だが、特殊なコースで行われるだけに適性が問われるレース。そのため、いわゆるリピーターも多い。過去10年で1番人気馬は[6-2-0-2]と期待に応えているが、連対を外した2回は近2年。また、巷間言われている…

 サマースプリントシリーズの第3戦だが、特殊なコースで行われるだけに適性が問われるレース。そのため、いわゆるリピーターも多い。過去10年で1番人気馬は[6-2-0-2]と期待に応えているが、連対を外した2回は近2年。また、巷間言われているように外枠が有利にレースを運べる舞台でもあり、8枠に入った馬が4勝を挙げている。

 ◎チェイスザドリームは韋駄天S優勝馬。3歳3月のデビュー戦で出走経験馬相手に4馬身差で勝利して以来、一貫してダート路線を歩み昨年暮れのカペラSで2着するなどダート短距離馬として一流の道を歩んできたが、矢作厩舎らしく可能性を否定せずに直線1000m戦へと挑み、外目の枠を味方に先行して押し切った。奇しくも、当時と同じ7枠13番を引いた。外枠に速い馬もいるが、この馬もスピード負けはしないはず。

 〇モズメイメイは北九州記念でゴール前でグイっと伸びて3着。3歳春はチューリップ賞に勝って桜花賞でハナを切り、葵Sを逃げ切った馬だが、デビュー以来の最高馬体重での出走となった前走の北九州記念で新境地を見せてくれた。直線1000mコースは初めてなので適性は未知数だが、スピード負けはしないはず。

 ▲マウンテンムスメは韋駄天S2着馬。今回もまた有利とは言えない5番枠からのスタートとなるが、韋駄天Sでも同じ枠から抜群のダッシュ力でハナを奪い外ラチ沿いを逃げ粘った。このレースは3年連続の出走となるが、一昨年は格上初戦。昨年は札幌からの連闘で、いずれも逃げたものの失速している。今回は別定55kgの斤量がポイントになりそうだ。

 △ファイアダンサーは昨年の1番人気馬で、前走の韋駄天S3着。逃げ、先行力ではなく追い込みを武器とする馬だが、昨年は韋駄天S2着で、ルミエールAD2着。1番人気だった昨年はまったく良いところなく大敗したが、その雪辱を期しての出走となる。

 この枠なら△テイエムスパーダのスピードは侮れず、韋駄天S4着△メディーヴァルも枠順に恵まれた。最後に59kgの△ウイングレイテストは函館スプリントS2着馬。舞台に対する適性は未知数だが、無視はできない。