競技を円滑に進めるために利用されているシャトルバスが波紋を呼んでいる。(C)Getty Images ついに本格的な開幕を迎えたパリ五輪。あらゆる競技で熱戦が繰り広げられる一方で、大会運営に対する問題点も浮かび上がってきている。【画像】セー…
競技を円滑に進めるために利用されているシャトルバスが波紋を呼んでいる。(C)Getty Images
ついに本格的な開幕を迎えたパリ五輪。あらゆる競技で熱戦が繰り広げられる一方で、大会運営に対する問題点も浮かび上がってきている。
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ここにきて小さくない問題とされているのが、選手たちが会場までの移動で使用するシャトルバスの環境だ。現地時間7月26日には、競泳男子自由形400mをはじめとする複数レースに出場する韓国のキム・ウミンが、日刊紙『朝鮮日報』など複数の母国メディアに対して「提供されているシャトルバスは暑すぎる。エアコンもないし、窓を開けることも許されない。個人的には車内の温度が外よりも暑いと感じる」と告白した。
招致時から「史上最も環境にやさしい大会」を謳ってきた今五輪は、あらゆる場面で環境に考慮した措置が取られている。問題となっているシャトルバスも例外ではなく、選手村の部屋と同様にエアコンは備わっていない。さらにキム・ウミンが言うように警備の観点から窓を開けることは徹底して禁止されている。
選手たちにとっては間違いない苦境だ。「移動に使うのは僕らだけじゃないから本当に暑いんだ。中には気絶した選手だっていたよ。会場までは通常30分ぐらいのところが1時間もかかるケースだってあるなかで、サウナのような場所にずっといなきゃいけないんだ」とも明かしたキム・ウミンは、フラストレーションを爆発させた。
この事態を深刻と見た韓国の水泳連盟は即座に対応。800mリレーに出場する6選手に限り、「選手村ではなく会場から徒歩5分圏内にあるホテルを使うことにした」と公表した。
競技外で問題が多発している感があるパリ五輪。大会は始まったばかりだが、無事に2週間を終えられるだろうか。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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