永山は敗者復活戦を勝ち上がって銅メダルを獲得した(C)Getty Images 開幕早々、“疑惑の判定”だ。 現地時間7月27日、パリ五輪が大会2日目を迎え、柔道男子60キロ級の試合をシャンドマルス・アリーナで実施。初出場の永山竜樹…

永山は敗者復活戦を勝ち上がって銅メダルを獲得した(C)Getty Images

 開幕早々、“疑惑の判定”だ。

 現地時間7月27日、パリ五輪が大会2日目を迎え、柔道男子60キロ級の試合をシャンドマルス・アリーナで実施。初出場の永山竜樹(世界ランキング6位)は、準々決勝でスペインのフランシスコ・ガルリゴス(同5位)にまさかの一本負けを喫し、敗者復活戦へと回ることになったが、その決着シーンが物議を醸している。

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 試合開始2分過ぎ、永山は相手の寝技を懸命に耐え、審判から「待て」がかかった。しかしここで力を緩めると、ガルリゴスは数秒ほど絞め技を継続。畳に倒れ込んだところ、主審が一本判定をコールした。納得がいかない氷山は、ガルリゴスとの握手を拒否。ブーイングのなか猛抗議を続けるも、最後まで判定は覆らなかった。

 これを受け、2021年グランドスラム・パリ大会で81キロ級優勝の佐々木健志は、Xを更新。「完全に待ての後」と書き始め、「落ちたのは事実。でもそれが待ての後だったのも事実。絞技が効果的だったなら待てを宣告するべきではないけど、選手としては『待て』の時点で試合が切れたと思うのは当然」とつづっている。

 また、「抗議がどうなってるか知りたい」と続けると、これに60キロ級で東京五輪金メダルの高藤直寿が反応。「大会側は落ちたタイミングがわからないとの事。でも本人は待てって聞こえて体勢を変えようとしたみたい。抗議は通らず。いち早く切り替えて欲しい」との返信を受け、さらに佐々木は次のように見解を示した。

「審判は待ての後も離さないガルリゴスに対して少し間合いを詰めて様子を伺い、再度待てと伝えているように思います。その時点で審判は落ちてないと判断したから一本を宣告していなかったと思うし、それで落ちてないことが分からないはずがない。酷すぎます」

 その後、敗者復活戦を勝ち上がり、3位決定戦でサリフ・ユルドゥズ(トルコ)を下して意地の銅メダルを獲得した永山。気持ちを切り替えてベストを尽くした彼の頑張りには、頭が下がるばかりだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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