開会式で「北朝鮮」とアナウンスされた韓国選手団。(C)Getty Images 前代未聞のミスが反発を招いている。 現地時間7月26日、パリ五輪は夏季五輪としては史上初となる開会式を競技場外で実現。“超異例”と言える船を使った入場行…

開会式で「北朝鮮」とアナウンスされた韓国選手団。(C)Getty Images

 前代未聞のミスが反発を招いている。

 現地時間7月26日、パリ五輪は夏季五輪としては史上初となる開会式を競技場外で実現。“超異例”と言える船を使った入場行進などでセレモニーは大いに華やいだ。

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 そうした中で波紋を呼んだのは運営側のミスだ。48番目に登場した韓国を誤って北朝鮮と呼んでしまったのである。

 韓国代表団はフランス語で「Republique populaire democratique de core」と紹介され、続けざまに英語で「Democratic People’s Republic of Korea」と、北朝鮮としてアナウンスされたのだ。

 北朝鮮が入場する際には、国名の取り違えはなかったが、まさかのハプニングに怒り心頭なのが、国名を呼び間違えられた韓国メディアだ。

 スポーツ・メディア『OSEN』は「華麗だが、乱雑な開会式。場内アナウンサーがお話にならない間違い」と銘打った記事を掲載。場内アナウンサーが即座に訂正したことをふまえつつ、「とんでもない事態だ。基本的な概念の欠如に大きなショックを受けた」と伝えている。

 また、日刊紙『朝鮮日報』も「幸せにあふれた開会式で、到底、容認できないミスだ」と今回の騒動を報道。「なぜ公の場で謝罪をしないのか。北朝鮮が“2度”登場するのは韓国人にとって穏やかではない事態だ」と国際オリンピック委員会(IOC)とパリ五輪委員会を糾弾するように伝えている。

 無論、韓国側は強い抗議の意思を示している。五輪チームを統括する大韓体育会は所轄官庁と論議の上、対応を協議。現地でIOCのトーマス・バッハ会長との面談を要請し、フランス政府にも強力な抗議意見を伝達することを外交部に要請しているという。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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