7月27日に開会式が行われた「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」。女子バスケットボール競技には全12カ国が参加…

 7月27日に開会式が行われた「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」。女子バスケットボール競技には全12カ国が参加し、28日からは早速グループ戦がスタートする。予選リーグの開催に先立ち、FIBA(世界バスケットボール連盟)は女子日本代表(FIBAランキング9位)も属するグループCのプレビューを公開した。

 初めに、グループCのチームについておさらいする。グループCは“死のグループ”とも称されるほど強豪国がひしめく集団であり、その象徴であるのがオリンピック7連覇中のアメリカ代表(同1位)だ。また「FIBA女子ユーロバスケット2023」を制したベルギー代表(同6位)は同グループで、東京五輪銀メダルの日本、そしてドイツ代表(同19位)も名を連ねている。

 苛烈なゲームが予想されるグループCにおいて、FIBAは予選抜けが濃厚なチームにアメリカを指名。ブリアナ・スチュワート、エイジャ・ウィルソン、ナフィーサ・コリアーとWNBAでも活躍するタレントたちが強力なロスター陣を形成しており、たとえ“死のグループ”でも突破は堅いという評価を下している。

 一方、今回が五輪初出場のドイツは厳しい戦いを強いられるとFIBAは予想。スコアリングガードのアレクシス・ピーターソンをユニットに加えたことで、サイズのパワーの目立っていた布陣のバランスが整ったとし、“アンダードッグ”のレッテルを剥がす可能性もあると述べた。

 グループの戦況を左右しうるゲームには、日本対ベルギーの一戦がピックアップ。このカードは前回大会・準々決勝の再現となり、当時は日本が86-85と1点差の激闘を制してベスト4進出を果たした。FIBAランキングから考えても、2位のポジションを争うのはこの2チームと考えるのが自然であり、日本にとっては最初の正念場となるかもしれない。

 12チーム中8チームが決勝トーナメントに進むことができ、どのチームにとっても出場が確定されるグループ2位以上が目標となるだろう。29日にグループステージの初戦を迎える日本にとって、まずは自分たちのプレースタイルを確実に披露してスタートダッシュを決めたいところだ。