新潟競馬場の障害コース3250mは、向正面の中ほどからスタートして外回りコースと内回りコースを利用して、延べ11個の置き障害が用意されているコース。難易度の高い障害が置かれているわけではないが、3連続障害を3回クリアしなければならないた…

 新潟競馬場の障害コース3250mは、向正面の中ほどからスタートして外回りコースと内回りコースを利用して、延べ11個の置き障害が用意されているコース。難易度の高い障害が置かれているわけではないが、3連続障害を3回クリアしなければならないため障害センスと脚力が求められる。開幕週でもあり、逃げ先行馬が有利なのは間違いないが、最終障害からゴールまで300m以上あるために差し馬の台頭も頭に入れておきたい。

 ◎サクセッションは昨年の新潟ジャンプS優勝馬。好スタートを切ったものの無理することなくポジションを下げて後方待機。2週目の3〜4角で一気にポジションを上げると、ゴール前でニューツーリズムを退けて重賞初制覇。初タイトルをレコードタイムで飾った。3歳春にはジュニアCに勝ち、スプリングS3着だから平地の脚力もオープン級。難易度の高い障害コースは苦手のようだが、新潟障害コースは昨年の本レース含め[3-0-0-1]なら、連覇を期待したい。

 〇パトリックは、昨年春の障害転向以来5戦を消化し、うち新潟障害コースで[2-1-0-1]。前走は2勝目を挙げてから中2週で61kg。勝った馬を捕まえきれなかったものの2着を確保し、このコースとは相性が良い。平地時代には準オープン特別に勝利して都大路S3着、鳴尾記念やチャレンジCにも出走経験があるオープン馬で、障害馬としてのキャリアはまだ浅い馬だけに上積みも見込めるはず。

 ▲ニューツーリズムはレコード決着となった昨年の2着馬で、一昨年もレコード決着の中4着。とくに昨年のレースは先行馬にとっては厳しい流れになったが、早め先頭からゴール前まで粘り見せ場を作った。その後、勝ち星には恵まれていないが、逆に言えば掲示板も外していない。侮れない。

 △ホッコーメヴィウスは一昨年の優勝馬。この時は逃げて従来のレコードを更新している。重賞3勝の実績はここでも侮れず、60kgなら無視はできないが今回も同型馬が多い組み合わせになってしまった。

 △サペラヴィは昨年の3着馬で、新潟障害コースは[3-0-2-1]。最後に初コースだが、前々走以外は堅実な△エンデュミオンの名前を挙げておきたい。