アントワネットとヘビメタのコラボを実現させたパリ五輪の開会式。(C)Getty Images ド派手なセレモニーが、“花の都”の華々しさを物語った。 現地時間7月26日、パリ五輪はセーヌ川沿いで開会式を実施。夏季五輪としては史上初め…

アントワネットとヘビメタのコラボを実現させたパリ五輪の開会式。(C)Getty Images

 ド派手なセレモニーが、“花の都”の華々しさを物語った。

 現地時間7月26日、パリ五輪はセーヌ川沿いで開会式を実施。夏季五輪としては史上初めて競技場外で開催。“超異例”といえる船を使った入場行進や数々のセレモニーで世界的な話題を誘った。

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 娯楽性十分のセレモニーの中で“異彩”を放ったのが、18世紀のフランス革命で斬首された王妃マリー・アントワネットを採用した演出だ。

 日本時間は真夜中だったが、目の覚めるような強烈な演出だった。選手の入場行進から中継画面が切り替わると赤いドレスを着た女性が登場したのだが、なんと自分の首を持って声高らかに歌っているのだ。

 そして、舞台となったコンシェルジュリーに幽閉されていたマリー・アントワネットと思われるドレスの女性の合図とともに、フランスの国際的メタルバンド『Gojira』が堂々と演奏。周囲には炎が沸き上がり、会場のファンも熱狂の坩堝と化した。

 日本でもSNSで「生首アントワネットはびっくりだ」「アントワネット様……こわいよ」「いきなしメタルな世界観! 斬首のアントワネット!」「首切りアントワネットいっぱいなのは怖いけどセンス凄い」と話題を呼んだ演出については、米紙『USA Today』も「首なしのアントワネットに迎えられたGojiraは視聴者にカルチャーショックを与えた」と仰天した。

 多様なカルチャーが渦巻くパリ。世界的に度肝を抜いたGojiraの抜擢はまさにそれを物語るものでもあった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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