イタリア1部のパルマへ加入した日本代表GKの鈴木彩艶が入団会見で披露したイタリア語への反響が広まっている。 2002年8月21日生まれの鈴木は、浦和レッズのアカデミー育ちで、2021年にトップ昇格。2023年8月にベルギー1部のシントト…
イタリア1部のパルマへ加入した日本代表GKの鈴木彩艶が入団会見で披露したイタリア語への反響が広まっている。
2002年8月21日生まれの鈴木は、浦和レッズのアカデミー育ちで、2021年にトップ昇格。2023年8月にベルギー1部のシントトロイデンへ移籍してレギュラーとして活躍し、2024年7月にステップアップする形でセリエのAのパルマへの移籍が決まった。
すでにチームに合流して実戦デビューも果たしている中で行われた記者会見で、鈴木は特訓中というイタリア語を披露。「このクラブの一員になれてうれしい。パルマは偉大な歴史を持っている。このチームのために全力を尽くしたい」などと滞りなく言葉を発して挨拶を終えると、会場から拍手が沸き起こった。それに対して、鈴木は21歳の日本人青年らしい、はにかんだ笑顔を見せた。
この鈴木のイタリア語会見がクラブ公式エックス(旧ツイッター)で公開されると、日本人ファンから次のようなコメントが寄せられた。
「えらい。丸覚えしてきたにしてもリーグの言語でなんとか話そうとする、この姿勢や努力はきっと報われる。こーゆーのすごく大事と思う。言語はコミュニケーションツールなんだよ…」
「まだ少ししか勉強出来てなさそうだけど彩艶もうイタリア語話してるよ…凄い」
「これはすげえ サポーターに好かれる選手だ」
「失敗に恐れず、格好をつけない姿勢がいい!」
「細かいボディランゲージや表情は日本人だねえやっぱり」
■セリエAで成功するための一つのポイント
「パルマ」と言えば、美食の街であると同時に、1990年代に多くのスター選手たちが所属して上位争いを続けた人気クラブであり、2001-02シーズンから2シーズン半に渡って中田英寿が所属したことでも知られる。その後、財政破綻によって2015年に破産してクラブ消滅という事態となったが、クラブ買収、新オーナーの就任での再出発で、セリエDから最短3年でセリエA復帰を果たした。
新体制で最初のセリエAは3シーズンでセリエB降格となったが、2023-24年シーズンにセリエBで優勝して4シーズンぶりのセリエA復帰を決めた。その中で、新加入の鈴木がレギュラーを獲得して活躍できるのか。GKというポジション柄、周囲とのコミュニケーションは不可欠。今回披露したイタリア語のさらなる上達が、セリエAで成功するための一つのポイントになりそうだ。