大谷は打率、本塁打でリーグトップの成績を収めている(C)Getty Images  満場一致の選出に違いないだろう。MLB公式サイトは7月25日、今季9度目となる「ヒッターパワーランキング」を発表した。「2人の巨人がト…

 

大谷は打率、本塁打でリーグトップの成績を収めている(C)Getty Images

 

 満場一致の選出に違いないだろう。MLB公式サイトは7月25日、今季9度目となる「ヒッターパワーランキング」を発表した。「2人の巨人がトップを分け合った」との見出しでドジャースの大谷翔平と、ヤンキースのアーロン・ジャッジをトップタイに選出した。

【動画】特大の一発!大谷翔平が4年連続4度目の30号アーチを放つシーン

 

 同サイトのパワーランキングは担当記者ら専門チームが直近の成績を元に投票によって選出している。9度目にして「初めて1位で2人が並ぶ結果になった」という。

 1位票では大谷が1票上回ったというが、トータルポイントでは見事に並んだ。大谷は今季これまで1位が4度、2位が4度あった。ジャッジは開幕直後は出遅れたが、5月以降に猛烈に打ち始め、直近4回は連続で単独1位に立っていた。

 その中で同サイトが大谷の強烈なセールスポイントに挙げたのが、7月21日のレッドソックス戦でみせた強烈な30号アーチのインパクトだった。

 打球は右中間のスタンドを越え、後方コンコースの通路で跳ねて、場外へと消えた。飛距離473フィート(約144メートル)は、計測システム「スタットキャスト」が導入された2015年度以降では、ドジャースタジアム史上2番目の飛距離。しかもこの試合は『ESPN』の「サンデーナイト・ベースボール」として全米中継されていた。

「まさに印象に残る偉業だった。ジャッジは各成績でメジャートップに立っているが、大谷に追い風となったのがこの一発だった」

 この一発で大谷は4年連続で30発の大台に到達。ナ・リーグ一番乗りで、メジャー全体では現在35本塁打のジャッジに次いで2人目だった。また、今季はすでに24盗塁を決めており、「自身初となる『30-30』にあと6と迫っている」とメジャーで優れた打者の指標の一つである30本塁打&30盗塁が間近に迫っているとも同サイトは指摘した。

 なお2人に続くのは3位がロイヤルズのボビー・ウィットJr.(前回4位)、4位がヤンキースのフアン・ソト(前回5位)、5位がオリオールズのガナー・ヘンダーソン(前回3位)となっている。

 昨年までは同じア・リーグで激しくMVPを競い合ってきた大谷とジャッジ。大谷のドジャース移籍でリーグは分かれたが、メジャーでも屈指の両巨頭であるという見方は、もはや不動のものとなっている。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

【動画】日米通算250本塁打達成!大谷翔平が右翼席へ31号アーチを放つ

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