復帰登板で“らしさ”を存分に見せたカーショウ。(C)Getty Images 百戦錬磨の大ベテランにとって“単なる登板”ではなかった。 現地時間7月25日に本拠地で行われたジャイアンツ戦に、ドジャースのクレイトン・カーショウが先発登…

復帰登板で“らしさ”を存分に見せたカーショウ。(C)Getty Images

 百戦錬磨の大ベテランにとって“単なる登板”ではなかった。

 現地時間7月25日に本拠地で行われたジャイアンツ戦に、ドジャースのクレイトン・カーショウが先発登板。4回(72球)、被安打6、6奪三振、2失点という内容で降板。勝ち星にこそ恵まれなかったが、メジャーリーグでは299日ぶりの登板を果たした。

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 試合前からどこかエモーショナルな空気が漂っていた。

 昨年11月に左肩の手術を受けてから懸命にリハビリを続けてきた。そんなカーショウの名がコールされ、マウンドに向かう際には地元ファンから万雷の拍手が送られ、子どもたちを連れて球場に駆けつけた愛妻のエレンさんは涙を浮かべた。

 3回に4連打を浴び2点を失ったカーショウだったが、要所で圧巻の投球を披露。落差66インチ(約167.6センチ)の切れ味鋭いカーブを投げるなど、肩の不安を感じさせない内容だった。

 復帰戦白星とはいかなかった。それでもメジャーのマウンドに戻ってきた。その事実に本人も感慨深い想いを口にする。試合後に地元スポーツ専門局『Sports Net LA』などの囲み取材に応じたカーショウは「今日は僕にとって本当に大きい」と吐露。そして、リハビリを支えてくれた家族やスタッフへの感謝を語った。

「エレンと子どもたちも見に来てくれて、本当にワクワクしていた。それから僕を長い間サポートしてくれた人々や僕の地元からも見に来てくれた。これは本当に良いことだと思った。皆ずっと僕をケアしてサポートしてくれたからね。

 そしてこれだけのファンの前で、ドジャースタジアムのマウンドにまた立てたことを決して当たり前だと思ってはいけない。17年もいると言うのは少し不思議な気持ちだけど、このチームにいるということは、世界中のファンが後ろについているということなんだ。そのことに感謝したい」

 自身の投球内容については「色々と改善の余地はある。変化球は良かったけど、速球は制球とかに色々と問題はあった。でも、投げ切れたし、久しぶりの登板だったと受け止めて改善の努力をする」とやや辛口な自己評価を下したカーショウ。しっかりと次を見据えるあたりは流石と言うほかにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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