今年3月に開業した福永祐一調教師が、アイビスサマーダッシュ(3歳上・GIII・芝1000m)のデュアリスト(牡6)で重賞初制覇を狙う。  福永祐一調教師は騎手時代にJRA通算で2636勝、重賞は160勝、GIは34勝を挙げて、昨年2月に…

 今年3月に開業した福永祐一調教師が、アイビスサマーダッシュ(3歳上・GIII・芝1000m)のデュアリスト(牡6)で重賞初制覇を狙う。

 福永祐一調教師は騎手時代にJRA通算で2636勝、重賞は160勝、GIは34勝を挙げて、昨年2月に引退。調教師に転身し、今年3月に開業した。ここまでJRA通算で61戦5勝。ただ、重賞は6戦してマーメイドSのエーデルブルーメの2着が最高着順。3着と4着も1回ずつあるが、惜しくも戴冠には手が届いていない。

 アイビスSDにはデュアリストを送り込む。20年の兵庫ジュニアグランプリの覇者。その後も21年に室町S、22年に天王山Sと大阪スポーツ杯を制するなど、ダート短距離戦線で活躍してきた。しかし、近3戦は全て8着以下と苦戦傾向。そこで今回はデビュー24戦目で初となる芝に舵を切ってきた。芝の快足馬揃いとあって楽な戦いにはならないだろうが、直線競馬はダート巧者が穴をあけることも多く、楽しみなチャレンジといえる。

 人気薄が予想され、ガラリ一変Vとなればインパクト大。福永調教師にとってはジョッキー時代の11年エーシンヴァーゴウに続く、レース史上初の騎手&調教師ダブル制覇もかかるだけに、その走りに要注目したい。