クラッシュというアクシデントを乗り越えて9位入賞を果たした角田はチームに感謝していた(C)Getty Images F1第13戦ハンガリーGPで9位入賞を果たした角田裕毅(RB)のパフォーマンスが、海外メディアで現在も話題となってい…

クラッシュというアクシデントを乗り越えて9位入賞を果たした角田はチームに感謝していた(C)Getty Images

 F1第13戦ハンガリーGPで9位入賞を果たした角田裕毅(RB)のパフォーマンスが、海外メディアで現在も話題となっている。

【動画】マシンが大破したハンガリーGP予選での角田裕毅のクラッシュシーン

 決勝前日に行われた予選で角田はマシンが大破するほどのクラッシュを起こしており、その際の衝撃が、極めて大きいものだったことが明らかとなった。米メディア『YARDBARKER』では7月23日、「RBの発表によると、ユウキ・ツノダがこのアクシデントで受けた衝撃は“68G”という驚異的なものだった」などと報じている。
 
 同メディアは「ツノダはハンガリーで激しい戦いの末に9位でフィニッシュし、大胆かつ効果的なワンストップ戦略を成功させた。しかし、先週末の彼の最も注目を集めた瞬間は予選でのクラッシュだった」と振り返っており、「ハンガリーでの彼の週末は、予選で芝生に足を取られて宙に舞い上がるという波乱の幕開けとなった」と綴っている。

 角田は最終的に10番手のタイムを記録したQ3で、最後となったアタック中にコースアウトしバリアに激しく激突。後にコースの芝生にも問題があったなどと検証されているものの、事故直後ではドライビングに責任を感じた角田のうなだれる様子なども伝えられた。

 しかし、一晩でマシンを修復したチームスタッフの努力もあって決勝のグリッドに並んだ角田は、見事に70周を走り抜き9位でチェッカーを受けた。同メディアも、「幸運にも日曜日には回復し、スピードと一貫性を特徴とするパフォーマンスを再び披露した」と称賛している。

 さらに、「68Gという衝撃は驚異的な数値であり、ハンガリーGPのチェッカー後に日本人ドライバーが足を引きずりながらVCARB 01を降りたのも納得がいく」と印象を綴っている他、「24歳のツノダがクラッシュから立ち直り、日曜日のレースに出場できたことはF1の安全基準の証しである」と論じている。

 その上で同メディアは、角田がアクシデントを乗り越え、2戦連続入賞を果たしたハンガリーでの一連の出来事に対し、「印象的なシーズンを送っているツノダの粘り強さの証明でもある」と主張。好パフォーマンスに賛辞を送っている。

 レッドブルのシートをめぐる話題でも名前が挙がるなど、シーズン中盤において例年以上に注目を集めている角田。今季13戦目のグランプリは、F1ドライバーとしての不屈の精神が高く評価されるレースとなった。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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