<大相撲七月場所>◇十日目◇23日◇愛知・ドルフィンズアリーナ  三段目の取組で、勝った力士が土俵下へと勢いよく落下。しばらく起き上がれなくなり救護班が登場するハプニングがあった。あわやの事態だったが、その後、起き上がった力士は自ら土俵に戻…

<大相撲七月場所>◇十日目◇23日◇愛知・ドルフィンズアリーナ

 三段目の取組で、勝った力士が土俵下へと勢いよく落下。しばらく起き上がれなくなり救護班が登場するハプニングがあった。あわやの事態だったが、その後、起き上がった力士は自ら土俵に戻り、無事がうかがえる姿が確認できると館内はあたたかな拍手で包まれた。

【映像】実際の取組の様子

 ハプニングが起きたのは三段目二十二枚目・千代の勝(九重)が三段目二十四枚目・早南嶺(武蔵川)を下手投げで下した一番。立ち合い下からあてがった千代の勝は、組み止めて半身の体勢で右下手を取ると、早南嶺の強烈な投げに振り回されながらも必死に応戦。最後は土俵際で粘る相手に下手投げを決めた。

 両者はもつれ合うように土俵下へと落下。早南嶺はすぐに立ち上がったが、千代の勝はしばらく起き上がれず、手で鼻付近を抑える仕草をし、館内からはどよめきが沸き起こった。審判の親方が「大丈夫か?」と声をかけ、手を挙げると、15秒ほどで救護班のスタッフと思われる人物が駆けつけた。だが千代の勝は大事には至らなかったようで、立ち上がると痛そうにしながらも意識ははっきりした様子で自ら土俵に戻り、観客からはあたたかな拍手が沸き起こった。千代の勝は3勝目、早南嶺は3敗目。

 千代の勝が起き上がれなくなるハプニングに、ファンからは「どうした」「大丈夫か?」「いたそう」と心配のコメントが殺到。その後、立ち上がって無事な様子が画面に映ると安堵の声が寄せられたほか、SNS上では「直後、審判員の親方が手をあげて救急救命士を呼んでいました。そういう判断が早くなったのはいいことと思います」と、不測の事態でも迅速な対応ができる体制を評価する意見も上がっていた。
(ABEMA/大相撲チャンネル)