<大相撲七月場所>◇九日目◇22日◇愛知・ドルフィンズアリーナ  序二段十一枚目・大斧(追手風)と序二段二十三枚目・川副(伊勢ヶ濱)の一番。電車道で圧倒した大斧が土俵際、倒れ込む川副が怪我をしないように気遣いを見せる場面があった。敗れた川副…

<大相撲七月場所>◇九日目◇22日◇愛知・ドルフィンズアリーナ

 序二段十一枚目・大斧(追手風)と序二段二十三枚目・川副(伊勢ヶ濱)の一番。電車道で圧倒した大斧が土俵際、倒れ込む川副が怪我をしないように気遣いを見せる場面があった。敗れた川副は長期休場から復帰したばかりということもあり、館内にはざわめきと拍手が発生。視聴者から「大丈夫だった」「やさしい」「よかった」など安堵と称賛の声も相次いだ。

【映像】称賛を浴びた19歳力士の振る舞い

 平成17年(2005年)生まれの19歳、今年の一月場所の前相撲で初土俵を踏んだばかりの大斧。川副と対戦した九日目の取組では、立ち合い圧力をかけて一気の出足で寄り倒して見事に勝利した。土俵際、粘る川副が体を反らせながら後ろに倒れたが、大斧は自らの体重をかけないように手を出して“ソフトランディング”。さらに、倒れた川副の手を引いて起こす気遣いも見せた。大斧は無傷の5連勝。敗れた川副は1敗目を喫した。

 元十両の川副は怪我と手術のため3場所連続で全休。先場所も初日から休場し、7番相撲となる十三日目に出場、約8カ月ぶりに土俵に立っていた。今場所では序二段から再起を図っており、ここまで4連勝と好調。そんな川副が後ろに反り返るように倒れると、視聴者も「怖いて」「あぶない」「倒れ方怖」とヒヤリ。だが大斧が気遣いを見せて“あわや”の事態は回避すると「大丈夫だった」「やさしい」「よかった」と安堵、さらに称賛の声が続々と寄せられた。(ABEMA/大相撲チャンネル)