7月26日、ついに「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」が開幕する。バスケットボールは全12チームで争われ、各国…
7月26日、ついに「第33回オリンピック競技大会(2024/パリ)」が開幕する。バスケットボールは全12チームで争われ、各国が国の威信をかけて戦う。
『ESPN』は、本戦の火蓋が切って落とされる直前段階の男子パワーランキングを公開。現状の戦力を分析し、各国のストロングポイントに言及した。
1位に選出されたのはバスケットボール大国のアメリカ代表(FIBAランキング1位)。絶対王者は、大会前のエキシビションマッチでも並みいる強豪に白星を重ね、NBA選手を数多く擁するオーストラリア代表(同5位)、NBA2023-24シーズンMVPのニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)率いるセルビア代表(同4位)、本大会のダークホースと目されるカナダ代表(同7位)、苦戦を強いられた南スーダン代表(同33位)、「FIBAバスケットボール ワールドカップ2023」王者のドイツ代表(3位)を立て続けに退けた。レブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、ケビン・デュラント(フェニックス・サンズ)といった正真正銘のオールスターが勢ぞろいしており、割愛するにはあまりにも贅沢すぎるメンバーがセカンドユニットに控える。まさに盤石の文字がふさわしく、今大会の“チームUSA”には穴といった穴が見当たらない。
2位にはセルビアがランクインした。2023年のワールドカップでは決勝でドイツに6点差で惜敗し、銀メダルを獲得。特筆すべきはヨキッチ不在のロスターで勝ち取ったものであり、彼が加わることで総合力は大きく跳ね上がる。圧倒的な支配力を持つヨキッチから、アウトサイドで控えるボグダン・ボグダノヴィッチ(アトランタ・ホークス)とバシリエ・ミチッチ(シャーロット・ホーネッツ)の3ポイントを織り交ぜたオフェンスが持ち味で、強化試合では開催国のフランス代表(同9位)を撃破。ヨーロッパ諸国では最も優勝に近いと思われる。
そして、3位にはカナダが続いた。シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(オクラホマシティ・サンダー)、ジャマール・マレー(ナゲッツ)、RJ・バレット、ディロン・ブルックス(ともにトロント・ラプターズ)など、オールスタークラスと曲者がバランスよくそろい、ロスター12名のうち10名がNBAプレーヤーで構成される。フロントコートこそセルビア、フランス、ドイツなどの強豪国には若干引けを取るかもしれないが、バックコートはアメリカさえも混乱に陥れる実力が備わっている。金メダル争いの最後まで彼らが残っていて意外に思う人はいないだろう。
日本代表(同26位)は参加国の中で最下位の12位とされ、『ESPN』は厳しい大会になると予想。ワールドカップでこそ期待する部分も多かったが、同メディアはFIBAランキング21位以上のチームに勝利がなかったこと、前回大会で白星がなかったことを理由に、現実的な評価を下した。しかし、レイカーズで先発を任される八村塁や、ブルックリン・ネッツ時代には不可欠なピースとして存在感を示した渡邊雄太(千葉ジェッツ)、そしてエグジビット10契約でNBAからもポテンシャルが評価されている河村勇輝と富永啓生のコンビなど、楽しみなメンバーは多い。下馬評を覆し、大会の台風の目となってもらうことを期待したい。
文=Meiji
【動画】接戦となったアメリカvs南スーダンのハイライト