17年の勝ち馬アエロリット、18年の勝ち馬ディアドラをはじめとして、夏のローカルGIIIにしてはメンバーが揃うことが多い牝馬限定重賞。札幌は比較的コーナーが緩く、かつ平坦なコースであるから、他のローカルと比べると紛れが少なく地力がものを…

 17年の勝ち馬アエロリット、18年の勝ち馬ディアドラをはじめとして、夏のローカルGIIIにしてはメンバーが揃うことが多い牝馬限定重賞。札幌は比較的コーナーが緩く、かつ平坦なコースであるから、他のローカルと比べると紛れが少なく地力がものを言いやすい。

1.前走敗れた馬が巻き返す

 過去10回で、前走1着馬は[2-1-1-27]で複勝率12.9%と苦戦傾向。対して、前走6着以下だった馬は[5-4-5-51]で複勝率21.5%。特に前走GIで敗れていた馬が過去10年で3勝と、巻き返してくるケースが多い。

2.軸は4歳馬

 過去10回で、斤量面で有利な3歳馬は連対率14.3%。他、5歳馬は10.2%、6歳馬は12.5%なのに対して、4歳馬は25.0%。単勝回収率でも100%を超えていて、妙味も十分だ。

3.前走が重賞

 メンバーが揃うだけに前走の格は重要で、前走がGIIIだった馬は[3-4-2-39]、特に前走がGIだった馬(海外除く)は[6-4-4-22]で複勝率は38.9%に上る。なお、前走が海外GIだったディアドラもここを勝っている。また、オープン特別以下の格のレースでは近10年では誰も勝っていない。

 今年は前走がGIで負けた4歳馬というのは多く出走しているが、その中でも妙味を考慮してコンクシェルを狙いたい。前走がGIのヴィクトリアマイルに出走し、逃げて13着。人気もなさそうで、ここは展開的にも厳しくはならないだろう。押し切りもある。