26日のJ1第24節・FC東京戦を1-0で勝ち切った横浜FM。ワンタッチゴーラーが持ち味を存分に発揮した。扇原のクロス…


 26日のJ1第24節・FC東京戦を1-0で勝ち切った横浜FM。ワンタッチゴーラーが持ち味を存分に発揮した。扇原のクロスをファーサイドで待ち受け、ヘディングの基本である“叩きつける”を実行。ワンバウンドしたボールは左ポストに当たってゴールネットを揺らした。

 ウーゴ・ヴィエイラはこの決勝ゴールを含めて今季ここまで8得点を記録しているが、横浜FMはそのすべての試合に勝っている。ストライカーがゴールを決めればチームが勝利に近づくのはサッカーの常であり、チームメートからの信頼を勝ち取る唯一無二の術といえる。

 特筆すべきは、その8得点のうち5得点が途中出場した試合での得点という事実だ。長い時間出場したいのは皆同じ。だが、ゴール前での嗅覚に優れるヴィエイラの良さが最も生きるのは、試合が間延びしてチャンスが生まれやすい終盤の時間帯だろう。

 先発した前節の神戸戦では二度のチャンスを決めることができず、チームを勝利に導けなかった。だが、生粋のストライカーは過去を振り返ったりしない。すぐに忘れることができるからFC東京戦で決められたのだ。

 残り10試合でゴール数をどこまで伸ばすことができるか。その数字は横浜FMの順位(14試合負けなしで現在2位)に直結する。「もし10試合に出場できたら、そのすべての試合で得点したい」(ヴィエイラ)。欲張りなストライカーが存在感を高めている。

文・藤井 雅彦