予選のクラッシュを乗り越えて9位に入った角田の走りを評価する声は多い(C)Getty Images 7月21日、F1第13戦ハンガリーGP決勝が行われ、RBの角田裕毅が9位に入り、今季7度目の入賞を果たした。前日の予選ではクラッシュ…

予選のクラッシュを乗り越えて9位に入った角田の走りを評価する声は多い(C)Getty Images

 7月21日、F1第13戦ハンガリーGP決勝が行われ、RBの角田裕毅が9位に入り、今季7度目の入賞を果たした。前日の予選ではクラッシュしマシンが大破するなど、アクシデントに見舞われたものの、決勝では無事に走り切り、チームに2戦連続でポイントをもたらした。レースは序盤からマクラーレン勢がトップ争いを演じ、オスカー・ピアストリが嬉しいキャリア初優勝。2位にランド・ノリスが続きマクラーレンが1-2フィニッシュを飾っている。

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 予選で10番グリッドを得た角田は、スタート直後に12番手にポジションを下げたものの、終始中団でレースを展開する。そして全ドライバーの中で唯1人、ピットストップを1回にとどめる作戦を選択し、29周目にミディアムタイヤからハードに交換。10位でコースに復帰すると、その後、一つ順位を上げ9位に。以降はアストン・マーティンのランス・ストロールの追い上げにあい、プレッシャーをかけられながらも何とか抑え切り角田は9位のポジションのままフィニッシュ。モナコGP以来となる一桁順位で完走を果たし、2ポイントを獲得した。

 予選でのアクシデントを経て、レースで結果を残した角田。今回はいつも以上に、チームスタッフへの感謝の想いを言葉に表しているようだ。米スポーツサイト『SBNATION』では、レース結果を報じるとともに、角田のコメントを掲載している。

「レースに間に合うように車を修理してくれたメカニックとチームに心から感謝します。あんなに大きなクラッシュの後は簡単ではなかったし、いろいろと変更しなければならなかったが、彼らの懸命な努力のおかげで今日はポイントを獲得できた。チーム全員の功績だ」

 また、同メディアも「ツノダは土曜日に大きなアクシデントに見舞われたRB01を、日曜日にポイント圏内でフィニッシュできる位置につけてくれたチーム全体を称えた」と綴っている他、「土曜日の予選でクラッシュして負った打撲を乗り越えて9位に入り、F1コンストラクターズ選手権でハースと6位を争うチームにとって重要な2ポイントを獲得した」とパフォーマンスを評している。

 他にも、英メディア『CRASH』では、全ドライバーの採点が行われており、角田を10点満点中での「8」と高く評価。その上で「1ストップ作戦を最大限に生かしてポイントを獲得した。予選でのクラッシュが唯一の痛手だったが、スタート位置には影響しなかった」と振り返っている。

 角田が認めるように、決勝前日でマシン修理を手掛けたスタッフの努力も、ポイント獲得の要因となったことは間違いない。続くベルギーGPでもチーム一体となり、さらなる好結果を残すことが期待される。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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