現地時間の7月21日、パリ五輪のサッカー男子日本代表はフランス・ボルドー市内で練習を行った。同地で2日目のメニューは、実戦を強く意識したものとなった。  20日に初めてボルドー市内で行った練習の2日目。初日とは別の、市内郊外のスタジアムの…

 現地時間の7月21日、パリ五輪のサッカー男子日本代表はフランス・ボルドー市内で練習を行った。同地で2日目のメニューは、実戦を強く意識したものとなった。

 20日に初めてボルドー市内で行った練習の2日目。初日とは別の、市内郊外のスタジアムのピッチの上で選手は汗を流した。涼しい気候と気持ちのいい青空で始まったトレーニングだったが、徐々に曇天となり、時折、雨が降ることも。それでも選手の集中は途切れることはなかった。

 この日、練習に参加したのは19人。まずウォーミングアップやボール回しを行うと、7対7+1
フリーマン+2GKの形でビルドアップを目的としたトレーニングを実施。時間を分けて、1人が後ろに下がってビルドアップのサポートを行う形を試す形のほか、前線の選手に背後を狙う動きを求めるなど、さまざまなトライが見られた。フリーマンは、荒木遼太郎三戸舜介が務めている。

 その後、8対8+2GKのミニゲームを5分×2セット実施。最初、1セット目でビブス側になったのは細谷真大山田楓喜斉藤光毅、平河悠、大畑歩夢藤田譲瑠チマ、関根大輝、木村誠二、野澤大志ブランドン。ビブスなし組は、藤尾翔太川崎颯太、三戸舜介、佐藤恵允、山本理仁半田陸西尾隆矢、高井幸大、小久保玲央ブライアンだった。2セット目は、荒木遼太郎が山田楓喜に代わってプレーしている。

 このミニゲームでは、大岩剛監督からは、「背後!」「ビハインドサポート!」「そこ出せるよ!」など大きな声が何度も飛び出た。

■全体練習後の追加練習はなし

 最後は、最終ラインからサイドにボールを出して、ゴール前にクロスを入れてのシュート練習を実施。サイドでは、ボールホルダーとは別のもう一人が、追い越す形から、あるいは、少し下がった位置でボールを受けてからなど、クロスの入れ方も多彩に反復していた。

 全体練習後には追加練習をしようとした選手が多かったが、コンディションコントロールの影響か、この日はすぐに上がるよう指示が。それでもシュート練習をしようとする藤田譲瑠チマには、チームメイトから「そのシュート打ったら罰ゲームだからな(笑)」と声が出るなど、わきあいあいとした雰囲気で練習は終了した。

(取材・文/中地拓也)

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