WRCラリーラトビア(グラベル)、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ポディウム圏内まで6.3秒差まで詰めて迎えたこの日の最終ステージ、SS16。2.56kmというショートステージで、16秒遅れのタイムに終わったヒョンデのオィ…

WRCラリーラトビア(グラベル)、土曜日終了後の各ドライバーからのコメント(抜粋)。ポディウム圏内まで6.3秒差まで詰めて迎えたこの日の最終ステージ、SS16。2.56kmというショートステージで、16秒遅れのタイムに終わったヒョンデのオィット・タナック。ジャンプポイント後の左コーナーで牧草ロールに突っ込んだのは、メカニカルトラブルで速度が落とせなかったため、やむを得ない対応だったことを明かした。
*カッコ内は順位の前日比

[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタGRヤリス・ラリー1ハイブリッド
■カッレ・ロバンペラ/総合首位(=)





「本当にハッピー。今日の内容には喜ばなくてはならない。マシンのフィーリングはかなり良かったし、全体として、昨日よりもさらに楽しめた。正直、それほどハードにプッシュする必要はなかったし、危ない場面もサプライズもなかったから、かなりクリーンな一日だった。セブと一緒に、チームのために重要なポイントをたくさん獲得できたし、もちろん明日もさらにポイントを重ねることを目指す。スタート順がいいので、最大限に活かさなくてはならない。リードしている時はそれが難しいし、総合優勝も獲らなくてはならないが、いいペースを維持していい仕事をすることを目指す」

■セバスチャン・オジエ/総合2番手(↑)





「今日は完璧な一日とはいかなかったが、2番手につけたので満足していいと思う。午前は、自分のパフォーマンスには納得できなかった。プッシュが足りなかったし、ミスもしてタイムをロスした。午後はかなり短かったが内容はよくなり、ペースがよくなったと思うし、ちょっとしたセッティング変更が役に立った。カッレは今回、別次元の走りをしているが、今日を終えて2番手につけられたので、目標だったチーム1‐2を果たせた。もちろん、日曜日もさらにポイントを獲得できるようになったので重要だが、特に2ループ目はかなり轍が掘れるコンディションなのでチャレンジングになるかもしれない」

■エルフィン・エバンス/総合6番手(↑)





「全体として、今日の内容にはあまり喜べない。午前はそう悪くなかったが、完璧でもなかった。午後も、思うようには行かなかった。ちょっと速さが足りなかったし、マシンに乗っていてもフィーリングがそれほど良くなかった。とにかくリズムをつかむのに苦戦したし、ワイドに膨らんだ場面もあってかなりタイムをロスした。少なくとも、土曜日の順位でいくつかポイントを獲得できたので、ここからは明日いい走りをすることに重点を置く。自分たちの走行順でここまでの自分たちの速さを考えればラクにはいかないと思うが、全力を尽くして結果を待つしかない」

■勝田貴元/総合7番手(↓)





「午前はすべて順調で、トップタイムに迫る走りができました。しかし、ループの最後のステージで、シケインでミスをしてオーバーシュートしてしまいました。コースに戻ることはできましたが、その衝撃でパワーステアリングが効かなくなり、そのために残念ながらステージの残りを走る間にタイムをロスしてしまいました。午前と同じ気持ちで、午後のループを走るのは簡単ではありませんでしたし、一日が終わった時点での順位は自分が望んでいたものではありませんでしたが、このクルマで走ることを楽しんでいるし、自信も感じています。このようなステージでは、こうしたことが重要です」

[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1
■マルティンス・セスクス/総合3番手(↓)





「(1年前、ここでWRCのポディウム争いをしていることは予想していた?)ない、ない、ないよ(苦笑)。ここまですごく順調に来ている。もちろん、今日の午前中は少し苦戦したし……プレッシャーもちょっとあったかな。だから自信を取り戻すことに努めた。ミスもあったし、こういう高速ステージでは、1ミスで2、3秒のロスになってしまう。明日の2本は、特に最初の1本がめちゃめちゃ速い。(順位のことなど)何も考えずに、ただただ走るよ」

■アドリアン・フルモー/総合5番手(=)





「色々なことが起きているから、かなり慎重になったところもあった。かなりトリッキーな場所があったからね。でも、ビーチにたどり着けてよかったよ。この後、ちょっと泳いでもいいかもね」

■グレゴワール・ミュンステール/総合10番手(↓)





「少なくともビーチにはたどり着いたよ! 大変な一日だったから、走り切れてうれしい。エンジンの何が問題なのかを確認しなくてはならないし、それから明日に向けてできることをする」

[ヒョンデ・モータースポーツ]
ヒョンデi20Nラリー1ハイブリッド
■オィット・タナック/総合4番手(↑)
「なんて日だ。SS14のこともそうだし、最後のステージで着地の時にテクニカルトラブルが発生して、ドライブシャフトが壊れたみたいで、一切スローダウンできなくなり、ものすごい低速コーナーを直進してしまった。牧草ロールに当てて速度を落とすしかなかった。ものすごくいい週末とはもちろん言えない。ポテンシャルはもっともっと高かったからね。でも、少なくともラリーの土曜日までは終わったし、明日はまたゼロからのスタートだ。順位を守ることに専念する必要もないので、できる限りポイントを獲ることに集中する」

■ティエリー・ヌービル/総合8番手(↑)





「今日はミスなく、マシンが改良できるための作業を行いながら一日を凌いだ。この3ポイントを獲ることは重要だし、明日はこれを確定させなくてはならないが、日曜日はもう失うものがあまりないので、もう少しリスクを背負うことができる。今日はリピートするステージが1本しかなくて砂利掃除をたくさんしなくてはならなかったから、できる限り精いっぱいを尽くした。明日も走行順は3番手でチャレンジングだが、この週末から得られるものすべてを獲らなくてはならない」

■エサペッカ・ラッピ/総合9番手(↑)





「今日はいいことがたくさん見つかった。昨日より10倍よかったし、自分の自信のためにも素晴らしいことだ。マシンの中でのフィーリングは良かったので、常に不安を感じるようなこともなくなった。昨日よりもグリップが格段に高かったので、全体としてポジティブな一日だった。明日とフィンランドに向けて、ベースとなるものができたので、非常に興味深いステップを踏めたと思う。今日の経験を基に、明日は自分よりも先に走るクルマが何台かはいるので、タイムも違ってくると思う」