今週の日曜日は、小倉競馬場で中京記念(GIII)が行われます。  6月29日から始まった夏の小倉もいよいよ最終週となります。この間、今回と同じ芝1800mは12レースが行われました。開幕週の未勝利戦では三連単209万馬券と大荒れの結果に…

 今週の日曜日は、小倉競馬場で中京記念(GIII)が行われます。

 6月29日から始まった夏の小倉もいよいよ最終週となります。この間、今回と同じ芝1800mは12レースが行われました。開幕週の未勝利戦では三連単209万馬券と大荒れの結果になっていますが、それ以降は比較的平穏な決着になっています。

 その理由としては、やはり上位人気馬がきっちりと結果を残している事が挙げられます。今夏の小倉芝1800m(計12レース)では、5番人気以内の馬が12勝2着10回3着5回と良績を残しています。6番人気以下の馬は勝っていない事を考えると、今回の中京記念でも上位人気馬に注目したいところです。

 今年の中京記念で上位人気が予想されるのは、重賞2勝の実績を誇るエルトンバローズ、現在2連勝中と勢いに乗るセオ、今年のマイラーズC(GII)で3着に好走したニホンピロキーフ、今回と同じ舞台で行われた2月の小倉大賞典(GIII)を制したエピファニー、近2走で大崩れなく走れているアルナシームなどが出走を予定しています。今夏の小倉芝1800mの傾向から、これらの馬に注目してみるのもいいかもしれません。

 はたしてAIはどういった結論に至ったのか。早速ですが、AIに弾き出された注目馬をご紹介します。

◆GIIIメンバーに入れば格上の存在

 今週の中京記念でAIが本命に抜擢したのは、上位人気が予想されるエルトンバローズでした。

 週初の本命候補にも挙がっていた本馬ですが、最終追い切りや枠順発表後もその評価に変化はなく、AIも太鼓判を推しているようです。

 エルトンバローズは昨年のラジオNIKKEI賞(GIII)で重賞初制覇を飾り、続く毎日王冠(GII)でも勝利。重賞2勝の実績は今回のメンバーでは随一です。

 その毎日王冠ではGI勝ち馬のシュネルマイスターやソングラインを相手に勝利していますし、エルトンバローズ自身もGIで4着と掲示板に載る実力馬。今回のGIIIメンバー相手なら格上と言える存在ではないでしょうか。

 今年は3戦して目立った結果を残せていませんが、全てGII以上のメンバーが相手でしたし、その中には国内外のGIも含まれます。相手関係やレースレベルを考えると、良績を残せなかったのも致し方ない面があります。近走に比べれば今回は相手関係が楽になっている印象ですし、ここならば上位争いに持ち込めるはずです。

 今回が小倉での初めての競馬となる本馬ですが、これまでのレースを見ると器用に立ち回れるタイプのように思えますし、小倉と似たような福島で重賞を勝っている事を考えれば問題はなさそうです。自身の力を発揮できれば自ずと結果はついてくるのではないでしょうか。