規格外のパワーでメジャーを席巻する大谷。(C)Getty Images

 多士済々のメジャーリーグで異彩を放つ大谷翔平(ドジャース)。MLB挑戦7年で200本塁打を積み重ねる、その異能さは規格外と言うほかにない。

 今季も大谷はここまで本塁打(29本)と打点(69)でリーグトップに君臨。打率(.316)で首位に立つクリスチャン・イエリッチ(ブリュワーズ/.326=7月19日時点)を抜けば、日本人選手史上初のメジャーでの三冠王も現実味を帯びてくる。

 各国の強打者たちが集う米球界で異彩を放つ姿は、メジャーリーグの酸いも甘いも知る日本の名スラッガーにとってもひときわ輝いて映るようだ。かつて近鉄や中日に在籍し、NPB通算404本塁打を放った中村紀洋が、大久保博元氏のYouTube「デーブ大久保チャンネル」に出演。そこで大谷の凄みを語った。

 かくいう中村氏は、現役時代の2005年にドジャースに移籍。出場機会こそ限られていたが、「投手有利」と言われるドジャースタジアムでの打撃が何たるかを肌身で知っている。そんなレジェンドは本塁打を量産する大谷について、こう目を丸くした。

「異次元ですよ。あんなところ飛ばないです」

 さらに「ホームランがとんでもないところまで飛んでいる。(あそこまで)練習でも飛ばない。ミスショットがレフトスタンドに入るとかありえない。ほんと凄い」と脱帽する中村氏は“比較対象”として、メジャー歴代最多762本塁打を誇るバリー・ボンズの名を強調。類まれな技術も有した往年の大打者との興味深い比較論を展開した。

「本当に100年に1度の選手。ボンズと同じぐらいじゃないですか? 彼(ボンズ)は本当に軸がぶれずに理想的。だからよく似てると思います。あのバットも凄い硬いらしいですよ。メープルだけど、めっちゃ硬い。世界で一番硬いバット」

 自身もパワーヒッターとして一時代を築いた。そんな中村氏が「異次元ですよ」と言うのだから、大谷のポテンシャルは計り知れない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

【関連記事】中村紀洋氏、昨今の“アッパースイングブーム”に警鐘 中高生の視察で気づき「大谷くんは言うことない。基本ダウン」

【関連記事】大谷翔平「30本塁打-30盗塁」に“ロックオン” 左前打&二盗でメジャー初の3試合連続盗塁達成 「40-40」も現実味

【関連記事】【巨人】正捕手争いに異変あり!? 注目集める起用法 存在感高める「ベテラン捕手」とは