エバートンと『フリードキン・グループ』による買収交渉が破談に終わった。 エバートンは19日、先月21日から過半数株式取得に向けた協議に関して、独占期間を与えていた『フリードキン・グループ』との交渉が合意に至らなかったことを明かした。 「…

エバートンと『フリードキン・グループ』による買収交渉が破談に終わった。

エバートンは19日、先月21日から過半数株式取得に向けた協議に関して、独占期間を与えていた『フリードキン・グループ』との交渉が合意に至らなかったことを明かした。

「独占期間を経て、ブルー・ヘブン・ホールディングスとフリードキン・グループの間でエバートンの過半数株式の売却の可能性をめぐる協議は終了し、フリードキン・グループはクラブの買収を進めません」

「ブルー・ヘブン・ホールディングスとフリードキン・グループは、売却が合意できるかどうかについて誠意を持って協議に入りました。協議は終了しました。両当事者は、エバートンが代替案を模索することが双方の利益になることに同意しています」

「フリードキン・グループはクラブへの融資を継続し、エバートンとリバプール市の両方にとって明るい未来を保証するのに役立つ新しいスタジアムの建設を可能にする上で重要な役割を果たしたことを誇りに思います」

「ブルー・ヘブン・ホールディングスはフリードキン・グループと良好な関係を維持しており、このプロセスに費やした時間と努力に感謝したいと思います」

ファルハド・モシリ氏がオーナーを務めるエバートンだが、近年の財政難により、クラブ売却の動きが活発化。セビージャなどの少数株主である『777パートナーズ』が買収に動いたが、期限までに書類が揃わず、最終的に破談した。

そういった中、新たに買収に向けた動きを見せたのは、イタリアのASローマと、フランスのASカンヌを保有し、アメリカにおける『トヨタ自動車』のメジャーディーラーの1つ、『Gulf States Toyota Distributors』を経営するコンソーシアムの『フリードキン・グループ』。

純資産が48億ポンド(約9579億8000万円)と言われる同グループは、モシリ氏から株式94%を買い取る交渉を進めていたが、最終的に交渉は破談に終わった。

これにより、トフィーズの売却を巡る動きは再び振り出しに戻る形となった。