角田は「次の2レースでやるべきことに集中するだけ」とも語った(C)Getty Images 日本人ドライバーの発言が注目を集めている。 F1第13戦ハンガリーGPに臨む角田裕毅(RB)が現地でのインタビューにおいて、兼ねてより囁かれ…

角田は「次の2レースでやるべきことに集中するだけ」とも語った(C)Getty Images

 日本人ドライバーの発言が注目を集めている。

 F1第13戦ハンガリーGPに臨む角田裕毅(RB)が現地でのインタビューにおいて、兼ねてより囁かれている自身のレッドブル昇格などについて語った。その内容を欧州メディアがフォーカスしており、これまでには聞かれなかった、自らのF1キャリアへの覚悟をうかがわせる言葉も発せられている。

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 レッドブルは先月、セルジオ・ペレスと2026年末までの契約延長を発表したものの、ペレスの不振が続いていることで、シーズン途中でのドライバー交替の可能性が浮上。今後2戦の結果により、サマーブレイク中でのラインナップの変更もあり得るなどと伝えられている。

 英サイト『F1 OVERSTEER』では、7月18日に角田のインタビューの内容を掲載。角田は自身がレッドブルというチームに相応しいドライバーであると答えている他、「この3年間、トップチームや上位陣と戦う準備はできていると感じてきたし、マックス(・フェルスタッペン)とでも戦えると思っていた」として、昇格への強いを示している。

 その一方で、自身のレッドブル入りについては他にも、「でも最終的に決めるのは彼らだし、僕がコントロールできることじゃない。だから、僕は次の2レースでやるべきことに集中するだけ」とも語っている。

 また、角田以外でも、チームメイトであるダニエル・リカルドや、リザーブドライバーのリアム・ローソンもペレスの後任候補として幾度となく報じられてきている中で、仮にローソンがレッドブルのシートを得た場合、どう感じるかと問われた角田は、「彼らがリアムを選んだら、それは奇妙だ」と心境を明かしたという。

 今季、12戦中6戦でポイントを獲得してきた角田は、F1キャリア4年目にしてパフォーマンスの安定感が増しており、トップチームで走ることへの自信は紹介されているコメントにも表れている。しかし、同メディアは、「レッドブルのスタッフは、ツノダがマックス・フェルスタッペンのチームメイトとして適任かどうか確信が持てていない」と明かしており、その上で「ユウキ・ツノダは、レッドブルに自身の実力を納得させる必要がある」と見通している。

 レッドブルのシートを巡り話題となっているペレスや角田らにとって、ハンガリー、ベルギーと、2週連続で開催されるグランプリでのアピールが重要となることは言うまでもない。果たして今年の夏、ドライバーラインナップに大きな変化が起こるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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