ウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ1部)のドニプロ-1が破産か。 ドニプロ-1は、ウクライナ東部・ドネツクからほど近いドニプロに本拠地を置き、前身のFCドニプロは旧ソビエト連邦時代に2度のリーグ優勝。近年では14-15シーズンのヨーロ…

ウクライナ・プレミアリーグ(ウクライナ1部)のドニプロ-1が破産か。

ドニプロ-1は、ウクライナ東部・ドネツクからほど近いドニプロに本拠地を置き、前身のFCドニプロは旧ソビエト連邦時代に2度のリーグ優勝。近年では14-15シーズンのヨーロッパリーグ(EL)準優勝という功績がある。

しかし、有力オーナーの撤退から資金繰りが悪化し、2019年に消滅。事実上の後継クラブとなった現ドニプロ-1は、同年の2部リーグ優勝から1部へ昇格し、22-23シーズンは3位、23-24シーズンは4位と、シャフタール&ディナモ・キーウに次ぐ第二勢力として君臨する。

しかし、またもや消滅・解散の危機に。

実はドニプロ-1、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ(ECL)の予選プレーオフ1stレグ、プスカシュ・アカデーミア戦(ハンガリー)を24日に控え、なんと登録選手が「5名」だけ。

クラブ公式サイトを覗くと、トップチーム登録選手として「15名」の記載が。しかし、公式サイトと公式SNSは、現地時間今月4日を最後に更新が完全ストップ。『Transfermarkt』だと、19日時点の登録選手は「5名」となっている。

また、5名のうち、MFラミク・ハジエフ(18)はU-19ウクライナ代表としてUEFA U-19欧州選手権に出場中。GKヤキフ・キネリキン(20)はU-23ウクライナ代表としてパリ五輪に出場する。形式上だが、クラブに残っているのは「3名」だけということになる。

詰まるところ、ロシアによる軍事侵攻を受け、国内の全クラブが「リーグ戦全試合中立開催・無観客」を余儀なくされるなか、ドニプロ-1は深刻な経営難に陥っている格好だ。

また、ウクライナメディア『24』によると、抱える負債も相当大きいようで、早期の再建は不可と判断したか、18日、24-25シーズン・ウクライナ1部の不参加をサッカー連盟へ通達。連盟側の承認はまだで、最終的な対応も不明だが、現実的に活動を再開できる状況ではないとされる。

なお、ドニプロ-1は、6日と16日に予定されていたプレシーズンマッチ2試合も中止となっている。関連するオフィシャルの情報が皆無に等しいものの、選手不足による影響と見て間違いないと考えられる。