自転車の多くは、すぐに乗れる完成品として販売されていることが多いでしょう。しかし実は、いくつものパーツが組み上がってできあがっています。ロードレースやトライアスロンなどに出場する方には、好きなパーツを購入しオリジナルのバイクを組み上げてい…

 自転車の多くは、すぐに乗れる完成品として販売されていることが多いでしょう。しかし実は、いくつものパーツが組み上がってできあがっています。ロードレースやトライアスロンなどに出場する方には、好きなパーツを購入しオリジナルのバイクを組み上げているという方も。そこで今回は、ロードバイクやロードレーサーを構成する主要なパーツ10個について、その名称や機能をご紹介しましょう。

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1.フレーム

 バイクの中心部に位置する、まさに“顔”と呼べるパーツ。デザインや素材が多様で、これによって乗り心地や重量などが多く違ってきます。ロードバイクやロードレーサーは、このフレームを中心にその他のパーツが接続され、1台の完成品が組み上がると考えて良いでしょう。

2.ホイール

 よく「タイヤ」と称されますが、実は本来、タイヤとはゴム部分のみを示すもの。その内側にある金属部はホイールと呼ばれます。ホイールは「ディスクホイール」に代表されるように、その形状がさまざまです。形状によって例えば空気抵抗が少なくスピードが出しやすい、あるいは上り坂に強いなど特徴が異なるため、重要なパーツと言えるでしょう。

3.ペダル

 自転車を“漕ぐ”ために、足を乗せて使うペダル。ロードバイクでは、シューズとペダルが一体となる『ビンディングペダル』というものがあります。このビンディングペダルを使用すると、漕ぐ際にペダルを“引く”ことができるため、より楽により速いスピードで走行可能です。

4.サドル

 お尻を乗せて座るサドル。形状やクッション性などさまざまな種類があります。サドルによって座り心地はもちろん、座った際にポジションが取りやすいかどうかも変わってくるでしょう。走行距離や自身の身体に合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。

5.コンポーネント

 変速機やクランク、またブレーキ部などのパーツをまとめて「コンポーネント」と呼びます。このコンポーネントには性能によってさまざまなものがあり、値段もこれに比例するのが一般的です。フレーム素材と共に、自転車の性能やグレードを決める重要なパーツです。

6.ハンドル

 手で握り、上半身を支えるハンドル。ロードバイクやロードレーサーでは、ハンドルの先端が曲がった「ドロップハンドル」が一般的です。なお、タイムトライアルレースやトライアスロンでは、ハンドル中央部から真っ直ぐ2本のハンドルが伸びる「DHバー」などを装着する選手も少なくありません。これは身体を自転車の中心部にまとめることで、前方からの空気抵抗を最小限に抑えることが狙いです。

7.シートポスト

 サドルとフレームとの間に位置する接続パーツです。これによって、サドルの高さを調整することが可能。サドル位置はペダリングのしやすさに大きく関わるため、快適に乗るために重要なパーツとなります。

 このように、自転車はいくつものパーツによって構成されています。各パーツは1つずつ交換することも可能。例えば転倒などで一部が破損しても、壊れたパーツのみ交換すれば直せるケースは少なくありません。自転車を快適に乗るために、ぜひ覚えておいてください。

[筆者プロフィール]
三河 賢文(みかわ・まさふみ)/“走る”フリーライターとして、スポーツ分野を中心とした取材・執筆・編集を実施。自身もマラソンやトライアスロン競技に取り組むほか、学生時代の競技経験を活かし、中学校の陸上部で技術指導も担う。またトレーニングサービス『WILD MOVE』を主宰し、子ども向けの運動教室、ランナー向けのパーソナルトレーニングなども行っている。3児の子持ち。ナレッジ・リンクス(株)代表
【HP】http://www.run-writer.com

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<Text:三河賢文/Photo:Getty Images>

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