ナダルがパリ五輪前に躍動 現地7月18日、「ノルディア・オープン」(スウェーデン・ボースタッド/ATP250)シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している元世界ランク1位のラ…

ナダルがパリ五輪前に躍動
現地7月18日、「ノルディア・オープン」(スウェーデン・ボースタッド/ATP250)シングルス2回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している元世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク261位)は、第5シードのキャメロン・ノリー(イギリス/同42位)を6-4、6-4のストレートで下し、今季2度目のツアー8強入りを果たした。

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38歳のナダルは、昨季から度重なる怪我に悩まされ、今季限りでの引退を示唆。だが、出場は5大会にとどまっており、14度の優勝を誇る全仏オープンでは、19度目の出場で初めて2回戦に進むことができなかった。

ナダルはウィンブルドンを含むグラスコート・シーズンをスキップ。全仏オープンと同じローラン・ギャロスで行われるパリ五輪に照準を絞った。なお、パリ五輪ではシングルスのほか、全仏オープンとウィンブルドンを制したカルロス・アルカラス(同2位)とのダブルスも予定されている。

その大舞台へ向けて、今大会で弾みをつけたいところ。1回戦でグランドスラム通算11勝のビョルン・ボルグ氏の息子であるレオ・ボルグ(スウェーデン/同461位)を6-3、6-4で下して2回戦に進出。この日は元世界8位のノリーと対戦した。

ナダルは、試合序盤から高い運動量を維持し、攻守にわたってノリーを激しいストロークで追い込んでいく。第1セット、5-4のサービング・フォー・ザ・セットでは2度のブレークポイントを握られたが、一歩も引かずにプレッシャーをかけ続けて6-4で第1セットを先取する。

第2セットでは1-4とリードを広げられたが、ここから再びギアを上げたナダル。第7、9ゲームをブレークし5ゲーム連取で、6-4とストレート勝ちして準々決勝に駒を進めた。

試合後、ナダルは「最高の気分だ。ローラン・ギャロス以来、しばらくツアーでプレーしていなかったから、キャメロンのような素晴らしい選手と戦えたことは良かった」とコメント。

「いいテニスができたが、もっとアグレッシブにプレーしなければいけない場面もあった。試合にも出ていなかったから、今日のようなことができて勝利したことは役に立つ。試合を通じてリズムを作り、相手にプレッシャーをかけ続けるのは僕が改善しなければいけないこと」と、パリ五輪へ実戦だからこそ得られる経験を積んでいきたいとした。

ツアー8強は1月のATP250ブリスベン以来のこと。今季初のツアー4強をかけて、準々決勝では第4シードのマリアノ・ナボーネ(アルゼンチン/同36位)と対戦する。