2024年シーズンWRC第8戦ラリーラトビアは、7月18日(木)にシェイクダウンを終え、ヒョンデのオィット・タナックがトップタイムとなる1分33秒6をマーク。0.3秒差の2番手タイムにティエリー・ヌービルが入り、ヒョンデのエースがトップ2を…

2024年シーズンWRC第8戦ラリーラトビアは、7月18日(木)にシェイクダウンを終え、ヒョンデのオィット・タナックがトップタイムとなる1分33秒6をマーク。0.3秒差の2番手タイムにティエリー・ヌービルが入り、ヒョンデのエースがトップ2を独占。0.4秒差の3番手タイムはトヨタの勝田貴元が入っている。

同じバルト三国のエストニアと入れ替わるかたちで、WRCカレンダー入りを果たしたラトビア。2013年からヨーロッパラリー選手権(ERC)として開催を続けてきたラリーリエパヤが、WRC昇格に合わせてラリーラトビアに名称を変更したかたちだ。

ラリーの拠点となるのは、これまでどおり西部の港湾都市リエパヤ。木曜日はシェイクダウン後に首都リガへと移動し、セレモニアルスタートを実施。世界ラリークロス選手権の舞台にもなっているラリークロスコースを使ったスーパーSSを走行する。

リエパヤ近郊にある、3.58kmのグラベルコースで行われたシェイクダウンでトップタイムをたたき出したのは、隣国エストニア出身のタナック。
「エストニア、ポーランド、ラトビアは、すべてが似たようなキャラクターを持ったイベントなんだ。路面の特徴はどこもよく似ているよ。実際の展開がどうなるかは、明日以降に分かるだろう」と、コメントした。

0.7秒差の4番手タイムは、待望の地元ラリーを迎えたMスポーツ・フォードのマルティン・セスクス。ラリー1デビューとなった前戦ポーランドはハイブリッドシステム未搭載のフォード・プーマ・ラリー1で戦ったセスクスだが、今回はハイブリッドシステムを含むフルスペックのプーマをドライブする。

5番手はエルフィン・エバンス、6番手にセバスチャン・オジエ、7番手にカッレ・ロバンペラと、トヨタの3人が続いた。ポーランドのレッキで負ったケガから復帰したオジエは「身体はまったく問題ない。すべてが通常の状態に戻ったからこそ、ラリーに復帰したんだ。ラトビアのステージはかなり高速だし、早く高速ステージに慣れる必要があるだろうね。でも、新しいラリーを走るには、いつも新鮮で楽しいよ」と、万全をアピールした。

ラリーは木曜日の18時15分から、リガの中心部でセレモニアルスタートを実施。その後、20時05分(日本時間19日午前2時05分)からSS1「Bikernieki Track(11.13km)」で幕を上げる。

WRCラトビア シェイクダウン暫定結果
1. O.タナック(ヒョンデi20Nラリー1) 2/3 1:33.6
2. T.ヌービル(ヒョンデi20Nラリー1) 2/3 1:33.9
3. 勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 1:34.0
4. M.セスクス(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 4/4 1:34.3
5. E.エバンス(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 1:34.5
6. S.オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 1:34.7
7. K.ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) 2/3 1:34.7
8. E.ラッピ(ヒョンデi20Nラリー1) 2/4 1:35.3
9. G.ミュンステール(フォード・プーマ・ハイブリッド・ラリー1) 4/4 1:38.2
10. O.ソルベルグ(シュコダ・ファビアRSラリー2) 2/2 1:41.2
※各ドライバー名の後ろの数字は【ベストタイムをマークしたセッション/走行回数】