スター軍団でも大谷翔平“大人気”「全員が彼のもとへ」　怪物が明かす球宴の裏側

スキーンズも大谷のHRに興奮「彼よりもいい打者を私は知らない」

【MLB】ア・リーグ 5ー3 ナ・リーグ（日本時間17日・アーリントン）

　パイレーツの“怪物新人”ポール・スキーンズ投手が16日（日本時間17日）、グローブライフフィールドでのオールスター戦に先発し、1回を無失点に抑えた。ドジャース・大谷翔平投手の本塁打を間近で目撃するなど「本当にクールだった」と祭典を楽しんだようだった。

　ファンからの大歓声が、期待の高さを表していた。昨年のドラフトで全体1位指名でパイレーツに入団し、5月にメジャーデビューを果たすと、球宴までに11試合に先発して6勝無敗、防御率1.90の好成績を残した。新人が先発登板するのは1995年の野茂英雄以来5人目で、29年ぶりとなった。

　レッドカーペットでは、大谷夫妻に続いて登場。ガールフレンドで超人気インフルエンサーのオリビア・ダンさんとラブラブの様子にファンも大盛り上がりだった。スタメン発表時には場内から大きな拍手が送られ、身長198センチの大きな体がマウンドへと向かった。

　1番のスティーブン・クワン外野手（ガーディアンズ）を99.9マイル（約161キロ）のフォーシームで遊飛に打ち取ると、2死一塁からはアーロン・ジャッジ外野手（ヤンキース）と対戦。99.7マイル（約160キロ）の剛速球で三ゴロとし、記念すべき球宴初マウンドを終えた。

大谷と交流も「ウエートルームで彼のトレーニングを見た」

　試合では、同じく大注目を集める大谷が本塁打を打って見せた。「彼とチームメートでいられる3時間を楽しむようにしたよ。1年に1回しかない機会だからね。彼のあれ（本塁打）を見たり、実際に会えたことは本当にクールだった」と振り返る。

　怪物同士の交流については「少しだけ。全員が彼のもとへ行っていたから、邪魔にならないようにしたよ。（テーマを）何個か彼と話した」と説明。試合前には「ウエートルームで彼のトレーニングを見たよ」と、シーズン中と変わらぬルーティンで準備を行う様子を見たという。

　明日からはまた、ライバルに戻る。前回対戦時には本塁打を打たれており、「今まで対戦した打者で彼よりもいい打者を私は知らないよ。現実離れしている」と脳裏には強烈なインパクトが刻まれているようだった。（上野明洸 / Akihiro Ueno）