Mスポーツは、2025年1月にサウジアラビアで開催されるダカールラリーで勝利を狙うフォード・ラプターT1+を公開した。 5L・V8エンジンを搭載したこのマシンは、英国で開催されたグッドウッド・フェスティバルオブスピードでアンベール。ダカー…

Mスポーツは、2025年1月にサウジアラビアで開催されるダカールラリーで勝利を狙うフォード・ラプターT1+を公開した。

5L・V8エンジンを搭載したこのマシンは、英国で開催されたグッドウッド・フェスティバルオブスピードでアンベール。ダカールでドライバーを務めるカルロス・サインツとナニ・ロマが、8月のバハ・ハンガリーでこのマシンでの実戦デビューをすることも明かされた。

Mスポーツは、10月のラリーデュモロッコにも参戦。ここでは、新たにプロドライブがダチア・サンドライダーを走らせるチームと対峙する。プロドライブのドライバーには、ナッサー・アル‐アティヤ、クリスティーナ・グティエレス、セバスチャン・ローブが発表されている。

Mスポーツでダカール参戦のプロジェクトを率いるマシュー・ウィルソンは「この新型フォード・ラプターT1+でダカールに参戦するフォード・パフォーマンスをサポートすることは、信じられないような冒険になるだろう」とコメントを寄せた。
「我々はすでに、過酷なコンディションで6000マイル(約9650km)のテストを行っており、来月のバハ・ハンガリーから始まる究極のチャレンジに向けての準備が整っている手応えを感じている」

このラプターT1+は各輪にリザーバータンクを備えた3ウェイ調整式および4ウェイ調整式の外部バイパスダンパーを装備し、フォード・パフォーマンスによれば、過酷な条件下でも優れたハンドリングと耐久性を確保するとしている。

8.5インチ×17インチのアルミホイールに37インチのタイヤを履き、355mmのベンチレーテッド・ディスクと6ピストンのモノブロック・キャリパーが装着され、ホイールトラベルは最大350mm。スチール製スペースフレームシャシーにカーボンファイバー製ボディパネルを装備し、最低重量は2010kgだという。

Mスポーツは2025年のダカールに、ラプターT1+を4台投入する予定としており、残るふたりのドライバーは、後日発表するとしている。

2025年のダカールは、2025年1月3日〜17日に開催が予定されている。
(Graham Lister)