昨シーズンまで約14年にわたってNBAでプレーを続けたダニー・グリーンは、昨年9月にフィラデルフィア・セブンティシクサーズと…

 昨シーズンまで約14年にわたってNBAでプレーを続けたダニー・グリーンは、昨年9月にフィラデルフィア・セブンティシクサーズと契約したものの同年11月に解雇されており、以降はフリーエージェントの状態が続いている。

 現在37歳のグリーンは、サンアントニオ・スパーズ、トロント・ラプターズ、ロサンゼルス・レイカーズの3チームで優勝に貢献した名3&D(3ポイントとディフェンスに秀でた選手)。なお、NBAの歴史において3つの異なるチームで優勝を経験した選手は、ジョン・サリー、ロバート・オーリー、レブロン・ジェームズとグリーンの4名のみであり、全員がレイカーズに所属した経歴を持っている。

 グリーンがシーズン開始直後に解雇された背景には、シクサーズによるジェームズ・ハーデン放出がある。ハーデンをロサンゼルス・クリッパーズにトレードしたシクサーズは、対価としてニコラ・バトゥームら中堅選手を複数獲得したため、グリーンはロスター枠調整を理由にトレードの煽りを受けるように解雇されている。解雇直後、グリーンは当時の状況を以下のように語っている。

「解雇通告は、荷ほどきの大半を終えた頃に届いたよ。1週間前にフィラデルフィアに引っ越して、妻と子、犬と一緒に住み始めた頃だ。新居での生活が落ち着き始めた今、僕はこの状況をどうにかしないといけない」

 プロの厳しさを思い知らされるような内容だが、グリーンは今なお下を向くことなくリーグ復帰を目指しているようだ。現地メディア『ValleyCentral.com』によれば、グリーンはテキサス州のバスケットボールキャンプにコーチとして参加し、「将来の夢がプロバスケットボール選手じゃない子どもたちや、大人にも学びがあるものを伝えたい」と熱く意気込んでいた模様。また、NBA復帰については次のように語っている。

「機会があれば是非とも復帰したい。僕はまだ引退していないんだ。フリーエージェントとの交渉があちこちで進められているよね。いつだって電話を待っているよ」

 年齢に加え近年はケガにも悩まされていただけに復帰の可能性は未知数だが、グリーンが再びコートで輝く姿を期待したい。