アルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督が、殊勲の1発を決めたFWラウタロ・マルティネスについて語った。 インテルの主将兼エースにして、名実ともにセリエAを象徴する存在である26歳ラウタロ。 しかし、アルゼンチン代表における序列は決し…

アルゼンチン代表のリオネル・スカローニ監督が、殊勲の1発を決めたFWラウタロ・マルティネスについて語った。

インテルの主将兼エースにして、名実ともにセリエAを象徴する存在である26歳ラウタロ。

しかし、アルゼンチン代表における序列は決して高くなく、通算64試合29得点もスタメンとベンチスタートを交互に繰り返すような格好。カタールW杯は出場6試合でノーゴールだ。

そんなラウタロは、コパ・アメリカ2024で全6試合出場のうち、やはりスタメンは2試合にとどまるも、途中出場した決勝・コロンビア代表戦で延長後半に決勝ゴール。アルゼンチンを南米王者に導いた。

このゴールはもとより、大会通算5ゴールで栄えある「得点王」に。スカローニ監督にはラウタロに対する申し訳なさがある。『FC Inter1908』に対して正直に語った。

「ラウタロが私の起用方法に満足していることはないだろうし申し訳ないよ。私だってかつてはフットボーラー。いかなる試合も自分が出て活躍したい。これは最も自然な気持ちだ」

「それでも各々に責任があり、私はチーム最優先で物事を考え、ラウタロは自分の出番が来たときに備えなくてはならない。誰もが役割を全うした結果が今回の優勝だ」

「ラウタロが努力をやめなかったことを強調しておきたい。必ずしもスタメンではなかったが、それでも得点王だ。彼はネットを揺らすに値する努力をしてきたのだ」

対するラウタロはこの度、『ガゼッタ・デッロ・スポルト』の取材で「W杯優勝は嬉しかったけど、僕自身はケガもあって100%の自分を出せなかった。W杯とコパは違う舞台。それでも今回はしっかり準備できて、それに見合う活躍もできたと思う」と満足感を明かしている。