上位2シードの対決はルブレフに軍配 現地7月23日、「ノルデア・オープン」(スウェーデン・ボースタッド/ATP250)シングルス決勝が行われ、第2シードのアンドレイ・ルブレフ(世界ランク7位)が第1…

上位2シードの対決はルブレフに軍配
現地7月23日、「ノルデア・オープン」(スウェーデン・ボースタッド/ATP250)シングルス決勝が行われ、第2シードのアンドレイ・ルブレフ(世界ランク7位)が第1シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/同4位)を7-6(3)、6-0で下し、ツアー通算14度目のタイトルを手にした。

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ウィンブルドン準々決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)に敗れ、またしてもグランドスラム8強の壁を破れなかった25歳のルブレフ。芝シーズンから間を空けることなく、ベスト4だった昨年に続いて今大会への出場となった。

1回戦が免除され2回戦からの登場となったルブレフは、パベル・コトフ(同89位)をストレートで下すと、準々決勝でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/同19位)、準決勝でフランシスコ・セルンドロ(アルゼンチン/同20位)を下して、今季5度目のツアー決勝に進んだ。

決勝は、クレーコートを得意とし同大会2度目の優勝を狙う第1シードのルードとの上位2シード同士の対決となった。試合はルードがコート後方からクレーコーターらしくスピンの利いたボールでラリーの主導権を握ろうとする。それに対し、ルブレフは高い打点で鋭いショットを連発。拮抗した戦いとなり、互いに1度ずつブレークして迎えたタイブレークでルブレフがミスのないプレーで7-6(3)で取りきる。

第2セットでは30-30、デュースといったプレッシャーのかかる場面で強さを発揮したルブレフが6ゲームを連取し、ルードを圧倒。今年4月のATPマスターズ1000モンテカルロ以来となる今季2勝目、ツアー通算14度目のタイトルを手にした。

ATP公式サイトには、試合後のルブレフのコメントが掲載。「タイトルを獲るのはいつだって素晴らしいことだ。僕たちは毎週ほとんど負ける。特別な気分だし、決勝はタフなコンディションで行われたけど、ラッキーだった」と述べ、「キャスパー(ルード)はスピンを多用して高い打点で打ってくるけど、この天候ではボールがあまり高く弾まなかったから少し助かったと思う。加えて、今日は本当に良いプレーができた」と雨が降る湿度の高いコンディションによりプレーしやすくなったと述べている。

この優勝で、ルブレフはツアー最終戦「Nitto ATPファイナルズ」(イタリア・トリノ)のレースランキングで、ステファノス・チチパス(ギリシャ)、ヤニック・シナー(イタリア)を抜いて4位に浮上した。

24日に開幕する「ハンブルク・オープン」(ドイツ・ハンブルク/ATP500)でも上位2シードの両者。ルードは表彰式で「ルブレフと彼のチームを祝福したい。次はハンブルクだ」とリベンジを誓った。2週連続で決勝での対戦となるだろうか。

※ランキングは7月17日付のもの