阿部監督がいかにチームを導いていくかも、注目となる(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 巨人は7月15日の阪神戦(東京ドーム)に0-2の完封負け、これで今季14度目となる完封負けを喫した。 新巨人キラー…

阿部監督がいかにチームを導いていくかも、注目となる(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 巨人は7月15日の阪神戦(東京ドーム)に0-2の完封負け、これで今季14度目となる完封負けを喫した。

 新巨人キラーの前に屈した。相手先発のジェレミー・ビーズリーに対し、4回は連打でチャンスを作りながら、佐々木俊輔が空振り三振と得点を奪えず。6回5安打8奪三振で4勝目を献上する形になった。

【動画】阪神ビーズリーは今季、巨人打線に1点も与えていない

 直球とフォーク、スライダーのコンビネーションを捉えられず、首脳陣も狙い球を指示して打線も挑んだが、はね返された。

 先発の赤星優志は0-0で迎えた4回二死一、三塁のピンチに相手主砲の大山悠輔に適時打を浴びて、2点を失う。これで開幕から6連敗と白星が遠い。

 また、ビーズリー対策は今後を見据えても急務といえる。助っ人右腕には5月25日の試合でも6回3安打無失点に抑えられ、今季は12イニング連続無失点に抑えられるなど、新たな天敵になりつつある。
 
 チームは球宴をはさんで月末に相手本拠地の甲子園で3連戦、8月も2カードが組まれているとあって、早めに攻略の糸口を見つけたいところ。

 このゲームでは、3番のエリエ・ヘルナンデス、4番の岡本和真がともにノーヒットに倒れた。1番に入る丸佳浩がビーズリーに対しては2安打とチャンスメイクしただけに主軸の奮起が待たれる。

 また7連勝後に2試合連続の完封負けとなっているチームで気がかりなのは、ここまでチームの快進撃を支えていた新助っ人、ヘルナンデスの状態にもある。

 交流戦から彗星のごとく現れ、破壊力ある打撃でチームをけん引。阿部監督をして「いなかったらと思えば、ぞっとする」とまで言わしめた、新打線のキーマンでもある。
 
 ただ、そのヘルナンデスも直近6試合は22打数5安打、打率「.227」、0本塁打、0打点とやや湿りがちとなっている。好球必打で知られた助っ人もボール球を振ることが増え始めたとあって、オールスターブレイクなどを利用し、いかに状態を立て直していくかも大事となりそうだ。

 現在は上位4チームが0.5差にとどまる、超混セとなっている。どのチームも狙っているのが大型連勝、避けたいのは大型連敗だろう。投打に充実した戦力を持つ巨人は勝負の夏に向け、どのようにV奪回への道すじを描くのか。今後も注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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