昨年の衝撃を再び──。セルバーグ(牡5、栗東・鈴木孝志厩舎)が、中京記念(3歳上・GIII・小倉芝1800m)で史上2頭目の連覇を狙う。  セルバーグは父エピファネイア、母エナチャン、母の父キンシャサノキセキの血統。ここまで20戦5勝。…

 昨年の衝撃を再び──。セルバーグ(牡5、栗東・鈴木孝志厩舎)が、中京記念(3歳上・GIII・小倉芝1800m)で史上2頭目の連覇を狙う。

 セルバーグは父エピファネイア、母エナチャン、母の父キンシャサノキセキの血統。ここまで20戦5勝。昨年2月の武庫川Sを制してオープン入り。4回目の重賞チャレンジとなった同7月の中京記念で重賞初制覇を果たした。その後は6戦して未勝利だが、今回と同舞台だった3走前の小倉大賞典では3着に健闘している。逃げ馬らしくアテにしづらいタイプだが、決して衰えはない。

 今年で72回目を迎える中京記念だが、連覇は12〜13年のフラガラッハの1頭のみ。複数回勝利した馬もフラガラッハとナオキ(73年と75年)の2頭しかいない。また、グレード制が導入された84年以降に限ると、前年の勝ち馬は[1-1-0-11]の勝率8%、連対率15%。この中には1番人気が2頭、2番人気が3頭も含まれているので、物足りない成績といえる。

 セルバーグはジンクスを克服し、史上2頭目の快挙となるか。昨年のような思い切ったレース運びを期待したい。