日本バスケットボール協会(JBA)は7月13日、公式YouTubeチャンネルで男子日本代表の密着映像『INSIDE AKAT…

 日本バスケットボール協会(JBA)は7月13日、公式YouTubeチャンネルで男子日本代表の密着映像『INSIDE AKATSUKI』を公開。有明アリーナで韓国代表との2連戦に臨んだ「SoftBank CUP 2024(東京大会)」の裏側を伝えている。

 日本代表は韓国との第1戦に84-85で敗戦。比江島慎は試合後に「マジで何してんだよ俺。前半に関しては、単純なフィジカルで負けてたし、気持ちの部分で負けてたし、そんなところで負けているようじゃ話にならないんで、そんなのしてたらオリンピックは絶対勝てないんでしっかり修正したいです」とカメラに向けて悔しさを滲ませた。

 また、馬場雄大は「そう簡単にはいかないっす」と冷静に心境を語る。「韓国も去年やった2戦(アウェーで1勝1敗)を経て、強い気持ちで来るのは感じていたので、勝ち切るのは難しかったです。でもここを勝ち切らないとパリでどうしようもないと思うので、次の試合では最初から第4クォーターのようなプレーができるようにやっていきたい」。

 3本の3ポイントを沈めて存在感を示したジェイコブス晶は、「チームメートが信じてくれてどんどんシュートを打てと言ってくれました。決まったのはうれしいですけど、それ以上の活躍ができると僕は信じているのでもう少し頑張りたいですね」とロッカールームで力強く語った。

 さらに、第4クォーターで猛追の原動力となった河村勇輝は、「悔しいです。一番あってはならないことが起こってしまったというか、自分たちが気持ちで最初から負けてたのは本当にやってはならないこと」と厳しい表情で話した。

 トム・ホーバスヘッドコーチは敗戦後のチームに厳しい声を投げかけ、次戦に気持ちを切り替える。「(パリオリンピック初戦の相手)ドイツに勝つには第4クォーターのハングリー精神が必要。前半の雰囲気じゃ絶対にドイツに勝てない。目を覚ましてほしい」。

 第2戦開始前のアップのシーンでは、左ふくらはぎの肉離れで強化試合を欠場した渡邊雄太がシューティングをする場面も。動画冒頭では「最後の蹴りがまだできない」と話していた渡邊は、「もう走れたりするんですか?」というスタッフの質問を受け、「全然問題なく…問題なくってわけではないですけど」と、ケガの回復状況を明かした。

 第2戦に88-80で勝利した日本。渡邉飛勇は「勝てて良かったね。でももっと勝ちたいね。20点(差)くらいで。川真田と僕、すごくいいファイトをした。チームのためにすごくいいことだと思う」と試合後に語ると、川真田紘也も「今日の試合でも飛勇も良かったですし、僕もやることはやって出し切った」と互いの健闘を称えた。

「メンタリティとかインテンシティは修正できた」と話す比江島は、「これ以上のものを求めていかないとオリンピックじゃ勝てないし、自分の内容としても全然納得してないんですけど、でもとりあえず勝てたことには本当にホッとしてます」と安堵しつつも、オリンピック本番での勝利を強く意識している様子。

 第1戦後に悔しさをあらわにしていた河村は、「正直内容はひどい部分もあったので、個人的に言えばターンオーバーも多くて、20〜30点差にできるタイミングでミスを連発してしまって、相手の勢いを取り戻させてしまったところは課題」と語り、勝利後も厳しい表情をくずさない。

 また、馬場は「韓国はすごくいいチームだなと思いました」と対戦相手を称えつつ、「僕たちの課題をあぶり出してくれるようなチームだなと思って、ここで出た課題をオリンピックまでに改善することができたら、いい方向に向かっていくと思うので、日本一丸となってベスト8に向かって進んでいきたい」と前を向いた。

 最後にはホーバスHCが、疲労感も伺えるなか笑顔でコメントし、密着動画を締め括った。

「結果は出せなかったけどいろいろ勉強になった。チームが強くなると思います。選手もスタッフも100パーセント努力しました。これからも頑張ります。日本の応援のエネルギーが本当に必要。よろしくお願いします。頑張りましょうよ!」

【動画】『INSIDE AKATSUKI』収穫と課題を得た韓国戦にカメラが密着!