ヨーロッパ遠征ではトラブルも…対応はすべて自分で こんにちは!奥脇莉音です。今回のコラムは、アジア・ヨーロッパ遠征について。基本いつも1人で遠征をしている私ですが、今回はそのヨーロッパ遠征での大変だ…

ヨーロッパ遠征ではトラブルも…対応はすべて自分で
こんにちは!奥脇莉音です。今回のコラムは、アジア・ヨーロッパ遠征について。基本いつも1人で遠征をしている私ですが、今回はそのヨーロッパ遠征での大変だったこと、日本人一人でどうしていたか、食事、連絡手段、そして私の遠征では起きたハプニング等々のお話です。

【写真4点】奥脇莉音プロ @アジア・ヨーロッパ遠征

まず、4月から5月にかけてトルコへ。昨年1月に一人で行ったことがあったので、飛行機の乗り継ぎ問題等なく無事に到着。トルコは、空港からホテルまで送ってくれるトランスポートがあります。

毎回、出場する大会の概要から連絡先を探し、トーナメントディレクターの方に連絡をして手配してもらいます。先に金額を言ってくれるので安心です。ヨーロッパは比較的トランスポートがありますが、もちろん対応してくれない場合は自分たちでタクシーアプリを使って手配します。国によって違いますが、基本はUber、アジア圏であればgrab を使います。アプリが入っていない時は、空港のタクシーを利用します。

次にホテル。日程が決まった時点でホテルの方に連絡をして予約します。長期遠征の時は費用がかさんでしまうため、同じ大会に出場する選手と連絡を取ってシェアすることが多いです。食事付きでなければウーバーを利用しますが、トルコのホテルは三食ついていたので、ホテルにさえ着けば、ご飯については問題なく過ごせました。

4週間ほどトルコに滞在し、次にスロベニアへ!4大会目のW15トルコ・アンタルヤはベスト4に入り、翌週のW50大会はスロベニア・オトチェツで予選から出場という状況。これがわかった時点で、スロベニアのスーパーバイザーに連絡を取って、「試合を一番最後にして欲しい」とリクエストをし、最終試合にしてもらいました。

一緒の大会に行く選手と同じ飛行機をとろうとしましたが、時間がギリギリでしたので直接空港に急いで向かい、ひとまずフランクフルトに出発。乗り継ぎの時間がないことがわかっていたため、トルコにいる時点でフランクフルトからスロベニアまでのチケットを買っておいたのですが、ここでハプニングが…。

フランクフルトまでの飛行機が1時間遅延したことで、スロベニアに行く飛行機に乗り継ぐ時間がない状況に。急いで荷物をとりましたが、残念ながら間に合いませんでした。航空会社の方に事情を説明し、飛行機を変更してもらいましたが、その飛行機は次の日の便。結局、フランクフルトで一泊し、明朝スロベニアに到着しました!そしてトランスポートに乗って、無事に会場へ。そのまますぐ試合に出場となりました。

スロベニアの大会が終わったあとは、オーストリアに向かいました。ここでは、飛行機は使わず、スロベニアから車で移動!山の中だったため少し車酔いをしましたが、道中では運転手の方が写真スポットのところで降ろしてくれて、気分転換し途中からは楽しい移動となりました。

オーストリアでは、大会スタッフとしていた姉の大学の友人に偶然逢えるという凄い体験も。ハプニングはありましたが、ルームシェアしてくれた選手や同じ大会に出場している選手・コーチの方、トーナメントディレクターやスタッフのお陰で無事に、楽しく終えることができました。

こうした経験を通して、英語力が身につき、海外選手との交流も増えてダブルスのパートナーを増やしたり、練習に誘ってもらったりと良いこともたくさん増えました。

いつも思うことですが、このように私が海外遠征に行くことができるのも、いつもサポートしてくださっているスポンサー様、コーチ、トレーナー、両親のお陰です。この感謝の気持ちを忘れず、これからも頑張りたいと思います。応援よろしくお願い致します。

【奥脇莉音のプロ奮闘記】過去のコラムはこちらから

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[Profile]奥脇莉音(おくわき・りのん)
・2004年12月30日生まれ。埼玉県出身。
・橋本総業所属。株式会社グラムスリー契約。
・5歳のころからテニスを始め、2019年に関東ジュニア16歳以下で優勝。元世界4位・伊達公子さんが中心となって立ち上げた「KIMIKO DATE×YONEX PROJECT」のメンバーとなって力をつけると、2021年4月にプロ転向。どんなにつらい時でも笑顔を忘れずに"攻める""打ち勝つ"テニスで将来グランドスラム優勝を目指している。