決勝弾をねじ込んだラウタロ・マルティネス。(C)Getty Images “世界王者”が史上最多16度目の南米制覇をやってのけた。 現地時間7月14日にアメリカ・マイアミのハードロック・スタジア…

 

決勝弾をねじ込んだラウタロ・マルティネス。(C)Getty Images

 

“世界王者”が史上最多16度目の南米制覇をやってのけた。

 現地時間7月14日にアメリカ・マイアミのハードロック・スタジアムでコパ・アメリカの決勝が開催。前回王者のアルゼンチン代表が、コロンビア代表を1-0で撃破。同国史上では2度目となる大会連覇を成し遂げた。

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 試合開始直前にチケットを持たない一部のサポーターが乱入。そのセキュリティー対応に追われた影響もあり、キックオフが大幅に遅れた決戦は、序盤こそコロンビアが攻勢を強める時間が続いたが、徐々に互いが相手の弱みを潰し合うような展開になっていく。

 両軍が球際で激しくボールを奪い合う展開を繰り広げ、緊張感のある攻防が続いた試合は、スコアレスで前半が終了。アルゼンチンはリオネル・メッシ、コロンビアはハメス・ロドリゲスという10番を起点に攻撃を構築したが、相手の牙城は崩しきれなかった。

 迎えた後半も立ち上がりから中盤でのせめぎ合いが続く中、アルゼンチンをアクシデントに見舞われる。前半終了間際に相手DFのサンティアゴ・アリアスとの接触プレーで右足首を痛めたメッシが66分に負傷交代を余儀なくされたのだ。まさかの辞退にベンチに戻った本人も顔を両手で覆いながら号泣した。

 局面での熾烈な肉弾戦に魅力はあったものの、一進一退のまま進んだ試合は互いに決め手を欠き、0-0のままで後半も終了。両軍ともに疲労の色が濃くなっていった延長戦は、アルゼンチンが幾度か決定機を生み出したものの、コロンビアの守護神カミーロ・バルガスが好セーブを連発。ゴールはこじ開けられない。

 そうした中で均衡が破れたのは111分だった。敵陣でボールを奪ったアルゼンチンがショートカウンターを炸裂。ジョバンニ・ロチェルソの絶妙なスルーパスに反応して相手ペナルティーエリア内に侵入したラウタロ・マルティネスが、GKとの1対1を危なげなく沈めたのだ。

 俊英ストライカーの値千金の一撃で待望の先取点を奪ったアルゼンチンは、攻勢を強めるコロンビアに対して、5バック気味の守備ブロックを敷いて応戦。虎の子の一点をなんとか守り切った。

 キックオフ時間の遅延に加え、大黒柱メッシの負傷などアクシデントに苛まれながら、栄冠を勝ち取ったアルゼンチン。カタール・ワールドカップを制して、自信を身に着けた彼らの強さは見事と言うほかになかった。

 

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

 

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