坂本は再昇格後、未だノーヒットとなっている(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext 巨人のベテラン、坂本勇人がもがいている。 巨人は7月14日のDeNA戦(東京ドーム)に0-6と今季13度目の完封負け、連勝…

坂本は再昇格後、未だノーヒットとなっている(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext

 巨人のベテラン、坂本勇人がもがいている。

 巨人は7月14日のDeNA戦(東京ドーム)に0-6と今季13度目の完封負け、連勝は7で止まった。

【プロ野球解説】巨人が7連勝で首位キープ!「坂本の状態は?それより岡本&大城の流れを…」阪神同じ選手にやられ過ぎた敗戦…DeNA中継ぎが苦しいが…西武54年ぶりの記録!12球団最速の50敗…

 先発の菅野智之が初回にDeNA打線につかまった。 

 先頭の梶原昂希に左翼線二塁打を許すと2番に入ったタイラー・オースティンにも右翼フェンス直撃の二塁打を浴び、いきなり無死二、三塁のピンチを作ると、佐野恵太にレフト線に走者一掃の適時打を浴びて2点を失う。

 4番の牧秀悟から空振り三振を奪うも、一死から今度は宮崎敏郎に左中間二塁打を打たれ、一死二、三塁のピンチを再び迎えると捕手、山本祐大の犠飛で3点目、さらに二死三塁から桑原将志の中前打で4点目を失った。

 カウントを整える間もなく、DeNA打線に急襲され初回に4失点、2回以降は持ち直したが、5回5安打4失点で2敗目を喫した。

 打線も好投手のアンソニー・ケイ相手に8回2安打と封じ込められ、反撃のチャンスも作れず、完封負けを喫した。

 一方、この3連戦で注目を集めたのはベテランの坂本勇人にもあった。打撃不振でファーム降格後、12日のDeNA戦から1軍合流していた。12日の試合を「6番・三塁」で先発出場、無安打ながら守備では好プレーを見せ、2-2の同点で迎えた9回も進塁打でチャンスメイクに貢献、その後の若林楽人のサヨナラのお膳立てを果たした。

 13日、14日の2試合はいずれもスタメン落ちとなっている坂本の状態に関しては球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球解説者として活躍する高木豊氏は7月14日に自身のYouTubeチャンネルに「【プロ野球解説】巨人が7連勝で首位キープ!「坂本の状態は?それより岡本&大城の流れを…」阪神同じ投手にやられ過ぎた敗戦…DeNA中継ぎが苦しいが…西武54年ぶりの記録!12球団最速の50敗…」と題した動画を更新。週末に行われた各球団の戦いぶりに独自の視点で考察を加えている。

 高木氏はまず合流初戦となった12日の打撃内容に関して、ノーヒットながらも9回は無死二塁で迎えた打席で右打ちで進塁打をしっかり決めてくることを評価。一死三塁の形を作ったことでその後の若林のサヨナラ打につながった。

 一方、ここまでの打撃状態に関しては「1試合目のバッティングの状態見るとまだちょっと自分の間合いでは立ててないなというのと、差し込まれるケースが多かったね」とコメント。完全な復調には至っていないと見る。

 12日の試合は坂本を先発させるために、「捕手・大城」を久々に復活させたが、13日、14日の2試合は坂本がいずれもスタメン落ち、一塁を大城、三塁は主砲の岡本和真が先発する形となっている。

 この起用に関して、同氏も「岡本、大城のいい流れもあるし それを崩さないようにしたのかな」と5番を打つ大城が安定していることでオーダーに理解を示すとともに、大城が一塁起用としたほうがバランス的にも「そのほうが流れるのかな」とした。動画内では他球団の戦いぶりについても言及している。 

 坂本は14日の試合では5点を追いかける7回一死一塁の場面で代打で登場。ケイの真ん中高め直球に中飛に倒れた。ノーステップ打法で臨むなど、プロ18年目のベテランが試行錯誤しながら、何とか上昇気流をとらえようとしている。

 今季はここまで63試合に出場し、打率「.229」、4本塁打、18打点。一方でキャリアを重ねても野球に必死に取り組む姿勢は、チームの若手にとって与える影響も大きい。

 これから正念場を迎える優勝争いにおいても坂本の力は必ず必要になってくる。背番号6のパフォーマンスに引き続き注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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