アルカラス、全仏オープンに続いてウィンブルドンを制覇 今年3つ目のグランドスラムとなった「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)も現地7月14日に大会最終日を迎え、男子シングルス決勝では第2シードの…

アルカラス、全仏オープンに続いてウィンブルドンを制覇
今年3つ目のグランドスラムとなった「ウィンブルドン」(イギリス・ロンドン)も現地7月14日に大会最終日を迎え、男子シングルス決勝では第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)と第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/同3位)が対戦。前年覇者のアルカラスが6-2、6-2、7-6(4)でジョコビッチを下し、自身4度目のグランドスラムタイトルを獲得し、連覇を成し遂げた。

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昨年のウィンブルドンで初優勝を果たし、グランドスラム2勝目を挙げた21歳のアルカラス。今年は「全仏オープン」を右腕の不安もありながらグランドスラム通算3勝目を挙げた。

通算4度目のグランドスラム優勝、そして大会連覇を狙う今年は1、2回戦をストレートで勝つと、3回戦で第29シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同29位)、4回戦で第16シードのウーゴ・アンベール(フランス/同16位)、準々決勝で第12シードのトミー・ポール(アメリカ/同13位)、そして準決勝では第5シードのダニール・メドベデフ(同5位)といった4人のシードを撃破し、決勝に進んだ。

決勝の相手は、同大会8度目のタイトルそして史上最多25度目のグランドスラム制覇を狙ったジョコビッチ。

直接対決では、過去3勝2敗でジョコビッチが勝ち越し。昨年のウィンブルドン決勝でも戦っており、この時は1-6、7-6(6)、6-1、3-6、6-4と4時間42分の激闘の末にアルカラスに軍配が上がっている。

試合は第1ゲームから10分以上かかるという息をのむ展開。ジョコビッチは積極的にネットへ攻撃を仕掛けるもなかなかキープすることができず、7度のデュースの末にブレークされてしまう。準々決勝、準決勝では第1セットを失うスロースタートの部分を見せたアルカラスだが、開始早々にリードを奪うと、テンポの良い攻撃で試合の主導権を握っていく。第5ゲームもブレークしリードを広げて、6-2でアルカラスが第1セットを先取した。

第2セットでもショットの精度が上がらないジョコビッチを尻目に、アルカラスは攻勢を強める。フォアハンドの強打でジョコビッチにプレッシャーをかけていき、第1セット同様に第1ゲームでブレークに成功すると、第7ゲームもジョコビッチのサービスゲームを破って、6-2とセットを連取する。

第1、2セットではジョコビッチの相手を追い込むような正確無比なショットは影を潜めていたが、4度のブレークポイントをしのいだ第3セット第3ゲームをキープしてから、徐々にレベルを上げて巻き返しを図る。それでも一歩も引かなかったアルカラスは、4-4の第9ゲームをブレーク。続く第10ゲームでは、40-0として3本のチャンピオンシップを逃してブレークバックを許したものの、タイブレークを制して7-6(4)。全仏オープンに続いてウィンブルドンも制して、連覇を成し遂げた。

一方、今季初めての決勝となったジョコビッチは、マーガレット・コート氏を抜いて史上最多25度目のグランドスラム制覇とはならなかった。