新シーズン開幕前に放送局の問題を抱えるリーグ・アン(フランス1部)だが、ようやくその問題に終止符が打たれるようだ。 フランス『レキップ』は、14日夜に行われるフランスプロサッカー機構(LFP)の取締役会において、新たな財政保証付きで年間3…

新シーズン開幕前に放送局の問題を抱えるリーグ・アン(フランス1部)だが、ようやくその問題に終止符が打たれるようだ。

フランス『レキップ』は、14日夜に行われるフランスプロサッカー機構(LFP)の取締役会において、新たな財政保証付きで年間3億7500万ユーロ(約646億円)の『DAZN』のオファーを受け入れるか、LFPが他会社と共同で新たなテレビチャンネルを創設する計画のいずれかを選択することになると報じた。

2024-25シーズンのリーグ・アンは8月16日に開幕予定だが、その1カ月前の段階で新たな放送局の合意が得られてない。

フランスプロサッカー機構(LFP)のヴァンサン・ラブリュン会長は、以前からコロナ禍前の年間10億ユーロ(約1740億円)と言われる放映権収入に固執し、2025年から2029年までの5年間の放映権の入札を実施。だが、昨年10月の段階でその金額を支払う企業は現れず、ここまで放送局なしという異例の状況が続いていた。

そういったなか、DNCG(フランスリーグに所属するクラブの財務状況を監視する全国経営監査委員会)による厳格な財務管理が実施されている同リーグでは、仮にこのまま放映権収入を得られない場合、スタッド・ブレスト、スタッド・ランス、オセール、RCランス、モンペリエ、アンジェ、ナント、ル・アーヴルの8クラブが破産宣告の危機に陥る可能性が取りざたされていた。

現時点でより現実的な『DAZN』のオファーはクラブに即時の資金を提供するもので、親会社である『Access Industries』による保証も提供される。

しかし、各クラブの間では依然としてこの問題について意見が分かれており、『Warner Bros Discovery』と連携した専用チャンネルという代替案を好むクラブもいるという。ただ、その計画では新シーズンに向けてクラブに即時の資金を提供することはできず、各クラブがこの契約からいくら受け取るかについても保証はされていない。