大谷が200号を放ちながらも、逆転負けを喫したドジャース。(C)Getty Images 大谷翔平の記録的な一打も“空砲”となった。 現地時間7月13日、敵地で行われたタイガース戦でドジャースは、5点差をつけて9回を迎えたが、そこか…

大谷が200号を放ちながらも、逆転負けを喫したドジャース。(C)Getty Images

 大谷翔平の記録的な一打も“空砲”となった。

 現地時間7月13日、敵地で行われたタイガース戦でドジャースは、5点差をつけて9回を迎えたが、そこからまさかの逆転サヨナラ負け。直近10試合で7敗目を喫することとなった。

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 前日に続いて初回に2点を先行されたドジャースだったが、この日は攻撃陣が奮起。5回には、大谷のMLB通算200号となる29号ソロ本塁打を含む3得点で逆転。そこから4イニング連続で得点を重ねたチームは、9-4と5点差をつけて最終回を迎えた。

 誰もがドジャースの勝利を確信していた。というのも、今季の彼らは8回を終了した時点でリードをしていた試合は47戦無敗と無類の強さを誇っていたからだ。実際、タイガースの地元ニュースサイト『The Detroit News』のクリス・マッコウスキー記者も「逆転はあり得ないことだった」と驚きをもって伝えている。

 継投が裏目に出た。9回に登板した4番手のリッキー・バナスコが1アウトも取れずに3失点を喫して降板すると、後を継いだ守護神のエバン・フィリップスも2失点。あっけなく同点とされたのだ。

 これでホームチームに流れが大きく傾いた。延長タイブレークの10回、ドジャースが無死二塁からのスタートをフレディ・フリーマンの併殺打などで生かせずに終えると、裏の攻撃でタイガースは犠打から一死三塁とし、ジョバンニ・ウルシェラが左翼2ランを記録。劇的なサヨナラでの幕切れとなった。

 タイガースにとってみれば、まさかとも言える逆転劇だった。

 敵将のAJ・ヒンチは、『The Detroit News』などの取材で「選手がクラブハウスで幸せそうにしている姿を見るのは素晴らしい。それ以外に、この試合についてなんて言ったらいいか分からない」と絶賛。「今日は流石に興奮しちゃうね。それくらいに見事な逆転だった」と自軍を褒めちぎった。

 また、この試合で4打数3安打4打点を記録し、9回裏に値千金の同点2ランを放ったコルト・キースは「僕らは決して諦めなかった。4-9で負けている時でさえ、ベンチは揺らいでいなかった」と強調。そして、スター軍団であるドジャースに勝つ意味を論じている。

「正直なところ、あの同点ホームランは、僕にとって今までで最もクールな瞬間のひとつだよ。ドジャースとの対戦で打てたんだからね……。彼らは10億ドルの価値がある選手を抱えているけど、僕らは勝った。ここにいる選手たちで彼らに勝つことができたんだ。とても楽しかったよ」

 一方で、ドジャースからすれば、まさかの投壊負けだ。試合後に地元スポーツ専門局『Sports Net LA』で「これは私たちじゃない。起こらないことが今日起きた。5点差があった。言い訳はできない」と厳しい言葉を並べたデーブ・ロバーツ監督が、いかに立て直すかは今後の戦いに向けた肝となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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