福永は4番の役割をしっかり果たした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext 中日は7月13日の阪神戦(バンテリン)に10-8と勝利。乱打戦を制し、4月以来の2けた得点と打線が爆発した。【関連記事】熱意の99球 脅威の「…

福永は4番の役割をしっかり果たした(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 中日は7月13日の阪神戦(バンテリン)に10-8と勝利。乱打戦を制し、4月以来の2けた得点と打線が爆発した。

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 中日は先発の涌井秀章が2回途中にコンディションを崩し、緊急降板というスクランブル態勢となりながら、3回までに5点を奪う。しかしその後阪神も反撃、4回、5回にともに3点ずつを奪われ、5-8と3点差を追う5回に再び打線が爆発。5得点とビッグイニングで再度、試合をひっくり返した。

 大きかったのはオルランド・カリステ、福永裕基、細川成也の新クリーンアップだ。 
 
 中でも「4番・一塁」で先発出場した福永は、2本の適時打を放つなど3安打2得点の猛打賞、ベンチの期待にしっかり応えている。

 4番で起用されて2試合目。重圧のかかる打順であるが、チームの危機に懸命に立ち向かおうとする姿勢にはSNS上でも「4番の仕事している!」「覚醒近い」「顔つきが変わってきた」とファンの間からも応援の声が続々出るなど、注目を集めている。

 この日は2回の第1打席に右前打でチャンスメイク、高橋周平の逆転3ランを呼びこむと3回には左前適時打、5回にも右前適時打と4番の仕事をきっちり果たした。

 福永は社会人・日本新薬から2022年ドラフト7位で中日に入団。昨季は26歳のオールドルーキーとして注目を集め、開幕1軍を勝ち取るも、夏場に調子を崩すなど年間通して安定したパフォーマンスは示せず。97試合に出場し、打率「.241」、2本塁打に終わっていた。

 勝負の2年目、4月25日に昇格を果たすと攻守にわたってアピール。この2試合は4番で起用され、7打数4安打。規定打席未達ながら、7月の打率は「.378」と存在感を示している。

 チームにとっては開幕当初の4番だった中田翔も現在ファームで調整中、中軸の細川も不振に苦しむななど、立浪和義監督も打線形成に悩まされているが、ここにきて光明が見え始めた。

 これでチームは首位の巨人と5.5差。混セの台風の目となるか。球宴前までさらに勢いをつけたいところだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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