テニス界の大御所であるウィリアムズ。彼女が放った発言が波紋を呼んだ。(C)Getty Images 米国を代表する大物アスリートの“発言”が物議を醸している。 7月11日、米スポーツ専門局『ESPN』は、年間表彰となる「ESPY賞」の表彰式…
テニス界の大御所であるウィリアムズ。彼女が放った発言が波紋を呼んだ。(C)Getty Images
米国を代表する大物アスリートの“発言”が物議を醸している。
7月11日、米スポーツ専門局『ESPN』は、年間表彰となる「ESPY賞」の表彰式を開催。司会として女子テニス選手のセリーナ・ウィリアムズが登壇し、「MLBベストプレイヤー賞」を4年連続で獲得したドジャースの大谷翔平について言及。元通訳である水原一平氏とのスキャンダルを用いたジョークを展開した。
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スピーチを行ったウィリアムズは、「今年最もクレイジーなスポーツ界の出来事」として、世間を震撼させた水原氏との間に生じた違法賭博スキャンダルを紹介。大谷が「まったく知らなかった」とした事実をふまえ、「彼(大谷)は通訳に1600万ドル(約24億4800万円)も盗まれたのにもかかわらず気づかなかった。それはきっと男性アスリートは女性アスリートより多くの給料をもらっているから。私なら気づく」と笑みを浮かべて強調した。
男女の賃金格差を批判するスピーチ内でレジェンドから咄嗟に発せられた皮肉めいたジョークに会場も笑いに包まれた。だが、辛辣とも取れるウィリアムズの発言は反発も招いている。
無論、男女の賃金格差の問題を「重要」「あってはならない」とし、ウィリアムズの発言を好意的に受け取る声もある。しかし、MLBファンはテニス界のカリスマの放ったジョークに納得せず。SNSでは「『これはジョークだから』と言えば、何を言っても許されるの?」「自分も差別されてきただろうに失礼すぎる」「祝いの場で言うべき言葉ではなかった」「ショウヘイ・オオタニに対するあなたのジョークは品位に欠ける」「謝罪すべき」といった批判的な声が噴出した。
もっとも、この日のウィリアムズのスピーチは、世間の話題をふんだん盛り込んだ内容となっていた。ゆえに大谷を彼女が本気でこき下ろす意図があったかは不明だ。あくまで「世間で話題になっていたニュース」を取り入れただけにすぎないのかもしれない。
とはいえ、表彰という華やかな場に相応しい内容だったのか。そこには大きな疑問符を付けざるを得ない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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