第60回函館記念(GIII、函館芝2000m)は、過去10年で10番人気以下が8頭も馬券に絡む波乱のハンデ重賞。

本記事では「穴馬をアナライズ(分析)する」をテーマに、函館記念の穴馬候補をピックアップ。ここでは「オニャンコポン」を取り上げる。

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■オニャンコポン

3歳時に京成杯を制し、クラシック戦線でも注目を集めたが、その後は低迷。中山芝2200mのセントライト記念で7着に敗れ、続く福島芝2000mの福島記念で4着。敗因を距離に求め、以降はマイル線へ照準を切り替えた。しかし、リステッド競走でもあと一歩及ばず2着が最高着順と低迷。早熟説も囁かれた。

復調の兆しを見せたのは2走前のメイS。好発から積極的に好位を取ると直線で逃げ馬を捕らえ、久々の勝利が目前。最後は勝ち馬に足元をすくわれたが、次走へ向け手応えを掴んだ走りと言える。

とはいえ、早めに動くと終いが甘い。陣営は前走・巴賞で再び後方待機の戦法を選択。前が止まらない展開の中、上位に迫る上がり最速タイの末脚で4着と健闘した。初の洋芝に対応できたのは大きな収穫であり、何より同馬の上がりの限界から洋芝は合う。二千は元来1ハロン長いが、ハミをトライアビットに換え操縦性が増した今、コーナー4回のこの舞台で1枠なら距離不安を相殺。好馬体からもデキも良く、混戦メンバーのここなら復活のシナリオまで見える。

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