現役時代に豪快なスイングで異彩を放った中村氏。(C)産経新聞社

 やはりスーパースターの影響力は凄まじいようだ。

 元中日コーチの中村紀洋氏が、7月11日に公開となった大久保博元氏のYouTubeチャンネル「デーブ大久保チャンネル」に出演。大谷翔平(ドジャース)のバッティングについて青少年たちに“勘違いされている”部分を解説した。

 現役時代にNPB通算404本塁打、OPS.824を叩き出した中村氏。左足を開いたオープンスタンスに、バットのヘッドを投手側に倒した独特の構えから、左足を蹴り上げるようにしてタイミングを計り、インパクトで球をすくい上げる豪快なフォームで異彩を放った。

 そんなレジェンドスラッガーは、昨今の潮流ともなっているスイングスタイルについて「今、アッパースイングが基本になっている。絶対無理ですよね」と指摘。現在指導にあたっている静岡の浜松開誠館の選手たちも「真似している」と論じ、持論を展開している。

「ワキ空けて煽るというか。大谷くんも(構えるときは)左ワキ空けてるんですけど、あの人は言うことない。アッパー(スイング)でもない。基本ダウンですよね。腕が締まって、バチンと叩いている」

 さらに「(大谷の)映像を見たらワキ空けて、そのまま振っている錯覚起こしていると思うんです」と指摘した中村氏は、スカウティングをかねて中学生を視察した際にも「全員がそう(アッパースイング)です」と強調。「全員ワキがだだ空き。おそらく真っ直ぐについて行けないかなと思う。昔は変化球が多くなった時代があって、ボールが低めに来ていた。だから多少はこうなる(すくい上げていた)と思うんですけど、基本は上からだと思う」と問題点を語った。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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