アルカラスがウィンブルドン連覇に王手 今年3つ目のグランドスラム「ウィンブルドン」の男子シングルス準決勝が現地7月12日に行われ、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)が、第5…
アルカラスがウィンブルドン連覇に王手
今年3つ目のグランドスラム「ウィンブルドン」の男子シングルス準決勝が現地7月12日に行われ、第3シードのカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク3位)が、第5シードのダニール・メドベデフ(同5位)を6-7(1)、6-3、6-4、6-4で下して、大会連覇そしてグランドスラム通算4勝目に王手をかけた。
【動画】アルカラスがメドベデフを下し2年連続決勝進出 マッチハイライト
昨年のウィンブルドンで初優勝を果たし、グランドスラム2勝目を挙げた21歳のアルカラス。今年は「全仏オープン」を右腕の不安もありながらグランドスラム通算3勝目を挙げている。
通算4度目のグランドスラム優勝、そして大会連覇を狙う今年は1、2回戦をストレートで勝つと、3回戦で第29シードのフランシス・ティアフォー(アメリカ/同29位)、4回戦で第16シードのウーゴ・アンベール(フランス/同16位)、準々決勝で第12シードのトミー・ポール(アメリカ/同13位)と3人のシード勢を撃破。昨年に続いて準決勝に駒を進めた。
この日の相手となったメドベデフは、準決勝で世界ランク1位のヤニック・シナー(イタリア)を4時間の激闘の末に勝利しており、両者の対戦成績は4勝2敗でアルカラスが勝ち越し。ウィンブルドンでは2度対戦し、アルカラスにとって初めてのグラスコートの大会となった2021年はメドベデフが6-4、6-1、6-2で勝利したものの、昨年は準決勝で対戦しアルカラスが6-3、6-3、6-3のストレートで勝利している。
第1セット、アルカラスがスライスなどを使ったチェンジオブペースで自慢の強打を生かせば、メドベデフもサーブと粘り強さでポイントを重ねていく。互いに1度ずつブレークして迎えた第6ゲームで、メドベデフが再びブレークするも、5-3のサービング・フォー・ザ・セットでアルカラスが3本のチャンスを生かして土壇場でブレークバック。リードを守り切れずに流れに乗れないメドベデフだったが、その後のタイブレークでは計3度のミニブレークに成功し7-6(1)で大事な第1セットを奪った。
このまま第2セットも取りたいメドベデフに対し、徐々にエンジンがかかってきたアルカラス。第2セット第4ゲームでは、連続のパッシングショットを決めてリードを奪って、最後まで流れを渡さず。6-3でセットを取り返すと、第3セットも主導権を譲らない。自在な攻撃でメドベデフを翻弄し勢いに乗って、第3ゲームのリードを保ち6-4と勝利にあと1セットとした。
第4セットでも第1ゲームでリードしたアルカラスは、直後にブレークバックを許すも、前後への揺さぶりに対応し、2度目のブレークに成功。最後まで躍動感のあるプレーを続けて6-4。ウィンブルドン連覇をかけた決勝に駒を進めた。
グランドスラム通算4度目のタイトルにあと1勝としたアルカラスは、決勝で第2シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア/同2位)と第25シードのロレンツォ・ムゼッティ(イタリア/同25位)の勝者と対戦する。