今週の土曜日は、函館競馬場で函館2歳ステークス(GIII・芝1200m)が行われます。  過去10年の函館2歳Sでは、前走で函館に出走していた馬が10勝2着8回3着8回と圧倒しています。キャリアの浅い2歳馬同士の一戦になりますので、前走…

 今週の土曜日は、函館競馬場で函館2歳ステークス(GIII・芝1200m)が行われます。

 過去10年の函館2歳Sでは、前走で函館に出走していた馬が10勝2着8回3着8回と圧倒しています。キャリアの浅い2歳馬同士の一戦になりますので、前走で函館での競馬を経験している事がアドバンテージになると考えられます。

 一方、前走が函館以外だった馬は42頭が出走し2着2回3着2回となっています。好走する可能性はゼロではありませんが、勝ち馬が出ていない事は覚えておきたいところです。また、複勝率や複勝回収率は低くなっている事から、前走が函館以外だった馬については軸というよりも相手候補までという評価が妥当と言えるかもしれません。

 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。

【条件】
前走左回りに出走
[0-0-0-7]複勝率0%
該当馬:サトノカルナバル
(過去の該当馬:23年バスターコール2番人気6着)
※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。

 上位人気が予想されるサトノカルナバルが該当しました。

 前走が函館以外だった馬でも馬券に絡む可能性はありますが、前走で左回りに使われていた馬については好走例がありませんでした。

 キャリアの少ない2歳にとって前走での経験というものが重要になりますので、前走で函館でのレースを経験している馬が結果を残しているのも当然と言えます。また、函館は右回りですので、前走で右回りを経験しているのもプラス材料と言えるかと思います。

 しかし、前走で左回りに出走している馬については、前述したプラス要素がありません。今回は前走とは違う競馬場、左右の回りとなりますので、その違いに戸惑い力を出し切れないままレースが終わってしまうのではないかと考えられます。

 サトノカルナバルの前走は東京芝1400m。今回の函館芝1200mとは競馬場、左右の回りだけではなく距離も違いますので、これは大きなマイナス材料と言えるのではないでしょうか。

 確かに前走での走りは圧巻ではありました。しかし、今回は環境が大きく変わりますので、前回と同等の走りができるとは限りません。それに加え、人気で配当妙味も薄いとなれば、思い切って評価を下げる事も策としては考えられるのではないでしょうか。

 重賞レースの参考に、是非お役立てください。