第60回函館記念(14日/GIII、函館芝2000m)にはAJCCの勝ち馬チャックネイト、GII2着2回のサヴォーナ、2022年の覇者ハヤヤッコ、中山金杯の勝ち馬リカンカブールなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「エンパイアウエスト」を取り上げる。

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■エンパイアウエスト

【中間調整】脚元に弱さを抱えており、休み休み使われていたため出世が遅れたが今年4月の2勝クラスを勝ち、中4週で臨んだ3勝クラスへの昇級初戦・パールSも即勝利。ようやく軌道に乗ってきたようだ。その後マーメイドSには進まず放牧で反動を抜き、立ち回りの上手さが活かせる函館で重賞へ初挑戦することとなった。

6月28日に放牧先から直接函館入りし、30日にウッド14-14を消化したのが初時計。1週前はウッドでオープン馬ナチュラルハイを追走し、渋太く脚を伸ばし1馬身の先着を果たした。

【最終追い切り】レース当週は本番の舞台となる芝コースでの感触を確かめるべく、横山武騎手が騎乗し単走で追われた。水分を含んだ芝にやや前進気勢を削がれた感があり、序盤の行きっぷりがいまひとつ。直線に入っても仕掛けにスッと反応できず、なにか鞍上が苛立ったような雰囲気でステッキを一発入れると、なんとかジワッと加速しするという内容だった。

【見解】1週前、ウッドでの動きは悪くなかったが、最終追いではいかにも重い洋芝に脚を取られた感があり、仕掛けへの反応も乏しかった。本番でのパフォーマンス発揮にいささか懸念を残す内容。連勝中の上がり馬で“夏は牝馬”の格言もあり、なにより最軽量53キロと魅力はたっぷりだが、凡走に終わる可能性は考えておくべき。

総合評価「B」

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