第60回函館記念(14日/GIII、函館芝2000m)にはAJCCの勝ち馬チャックネイト、GII2着2回のサヴォーナ、2022年の覇者ハヤヤッコ、中山金杯の勝ち馬リカンカブールなどが出走予定。

本記事では、出走各馬の追い切りを診断し「S」「A」「B」の3段階で評価した有力馬や穴馬をピックアップ。ここでは「ハヤヤッコ」を取り上げる。

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■ハヤヤッコ

【中間調整】キャリア初期はダートで頭角を現し、3歳夏のレパードSで重賞初勝利を収めた。2022年からは渋太さを活かすべく力を要する条件を中心に、芝重賞路線へスイッチ。同年夏の函館記念で勝利。昨年は12月の中日新聞杯で2着に入るなど、息の長い活躍を続けている。今年は強豪揃った別定GII・金鯱賞で5着と気を吐き、前走のGI・大阪杯は相手関係と速い阪神馬場を考えれば、0秒8差12着はむしろ能力維持の証明と言っていいかもしれない。

その後3年連続で函館記念へ進むのは当初からの予定通り。休養を挟んで6月上旬に美浦へ帰厩。いつも通りウッド併せ馬を重ねて、実戦感覚を練り上げている。2週前はウッドで3頭併せ。稽古駆けしない馬で、いつもなら“あっさり白旗”で2頭に抜かされて不思議はないところだった、しっかり粘って併入フィニッシュとした。1週前追いはその週の七夕賞に出走するレッドランメルトをリード。同馬には切れ負けして抜かされたものの、ジワッと盛り返し1馬身差遅れに留めていた。

【最終追い切り】その後函館へ輸送し、レース当週は浜中騎手が騎乗してウッド併せ馬を行った。同じ函館記念に出走するプラチナトレジャーを追走。気迫十分に相手をロックオンすると仕掛けに力強く脚を伸ばし併入とした。

【見解】1週前こそわずかに遅れ入線だったが、相手はその週の七夕賞で12番人気⇒0秒6差6着と健闘したレッドランメルト。レッドのデキが相当のレベルにあったとすれば、そこに食い下がったハヤヤッコの動きも評価していい。そして今週は気迫で優って追走併入。稽古でまったく走らないタイプとしては、珍しいほどの動きだ。5着だった昨年以上の気配にあるのは間違いなく、上位食い込みの可能性十分。

総合評価「A」

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